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SEC委員が、コンバージェンスを聖杯(the Holy Grail)の探求と対比

IAS Plus 2015.09.10

SECのカラ・スタイン委員は、財務報告の焦点は、コンバージェンスの取組みを指向するのではなく、情報へのタイムリーなアクセスの拡張および会計基準間の相違の理解にあるべきであると発言した。(IAS Plus 2015.09.10)

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イングランド・ウェールズ勅許会計士協会(ICAEW)およびブリティッシュアメリカン・ビジネスでのスピーチで、米国証券取引委員会(SEC)のカラ・スタイン(Kara M. Stein)委員は、財務報告の焦点は、コンバージェンスの取組みを指向するのではなく、情報へのタイムリーなアクセスの拡張および会計基準間の相違の理解にあるべきであると発言した。

「デジタル・ディスラプション(degital disruption)の時代における会計と資本市場」と題する彼女のスピーチで、スタイン委員は、技術的変化、ビジネス・モデルの変換および即座に入手可能なデータに関する多くのアイディアを議論した。指摘事項の1つは、これらが財務報告に及ぼす影響である。彼女は、境界なきビジネスおよび瞬時のデータ移管を考慮すると魅力的である、グローバルに認められた、単一の高品質な財務報告基準を開発するために、ここ数年にわたり取組みがなされているが、当該作業の実務上の困難は圧倒的であるとコメントした。「かなりざっくばらんに言うと、我々は聖杯(the Holy Grail)を探しているような気がする。しかし、聖杯があるかどうかは分からない。」 スタイン委員は、現在までのコンバージェンスの取組みが質を改善することに貢献したかどうかさえ疑問視した。したがい、彼女は、むしろ更にタイムリーに情報へアクセスする技術開発を活用し、理解のギャップを埋めるために、相違を克服することを主張した。

「私は、我々は当初の原則に立ち戻るべきだと思う。投資家に提供される情報は、目的適合性があり、信頼性があり、タイムリーで、意思決定に有用でなければならない。どのようにそれを成し遂げるかは、文化によって異なり、深く定着した政策上および経済上の構造を反映する。コミュニケーション、技術およびデータ分析の進歩は、財務報告の改善に貢献し、そのギャップを埋める一助ともなる。思うに、コンバージェンスのためにコンバージェンスする必要はないが、情報へのタイムリーなアクセスを拡張し、相違を理解することは重要である。」

スピーチ全文(SECのWebサイト)
 

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