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IASB議長2期目の課題は「コミュニケーションの向上」

IAS Plus 2016.06.30

チューリッヒで最近開催されたIFRS財団の年次の欧州でのカンファランスにおいて、ハンス・フーガーホーストIASB議長が、財務諸表によるコミュニケーションの有効性の改善を優先するための計画概要を説明した。(IAS Plus 2016.06.30)

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チューリッヒで最近開催されたIFRS財団の年次の欧州でのカンファランスにおいて、ハンス・フーガーホーストIASB議長が、財務諸表によるコミュニケーションの有効性の改善を優先するための計画概要を説明した。

IFRSの世界的な導入状況に関する定例の発言の後、ハンス・フーガーホースト氏はスピーチの主要メッセージを発信した。彼は、「時に作成者は、財務報告についてのあまりにも多い準拠性(complience)の行使を経験しており、時に投資家は、財務諸表は業績を十分明瞭に描写していないと考えている」と説明した。彼は、有用な情報が‘ボックスにチェックマークを入れる’開示や膨大であるものの、体系が整っておらずに表示されている財務データによって打ち消されていると指摘した。フーガーホースト氏はまた、作成者が現実よりもバラ色の絵を描いたIFRSに基づかない代替的業績指標(alternative performane measures)を表示することについてもコメントした。最後に、彼は例として非財務情報の持続可能性(sustainability)に係る問題について言及した。

作成者が真に言いたいことは何かについて投資家の理解の一助とするために、IASBは財務諸表のコミュニケーションの有効性の増大に向けたさらなる作業が必要であるとフーガーホースト氏は述べている。そのためには、財務諸表が作成企業の実態を可能な限り明瞭に伝えることを確実にするために、IASBは、財務情報をどのように表示するか、どのようにグループ化するか、そしてどのような形式で利用できるようにするかについて新しい視点で見直していく。

フーガーホースト氏がこのミッションに貢献するであろうと挙げた主なプロジェクトは、主要財務諸表に係るプロジェクト、開示イニシアティブ、資本の特徴を有する金融商品に係るプロジェクトである。彼はまた、IASBがデジタル報告や非財務報告について詳細に検討していくことも約束した。

 

スピーチ全文(IASBのWebサイト-英語)

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