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国際会計基準審議会(IASB)が、6月の会議を受けてワーク・プランの更新を公表

IAS Plus 2017.06.28

国際会計基準審議会(IASB)は、6月の会議を受けてワーク・プランを更新した。(IAS Plus 2017.06.28)

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国際会計基準審議会(IASB)は、2017年6月の会議を受けてワーク・プランを更新した。我々は、先月からの変更を認識し、新しいウェブサイトへ移行して以降にIASBが選択したワーク・プランの新しい様式に関して、いくつかの一般的な所見を持っている。


概要

新しいウェブサイトへの移行に際して、IASBはワーク・プランの表示をいくつか変更している。

  • 新しい様式は、正確な時期を示すことに戻っている-進展の生じる予定を半期、四半期又は月で示している。これは利用者が開発状況(進展及び遅延)を追跡することをより容易にするため、非常に評価されている。
  • 新しいワーク・プランでは分類が若干変更されている:基準設定プロジェクト、メンテナンス・プロジェクト、リサーチ・プロジェクトおよびその他のプロジェクト。タクソノミ・プロジェクトは「その他」になり、適用後レビューは現在「リサーチ」となっている。
  • IASBは、年次改善プロセスを別々の「プロジェクト」に分割した。このアイデアではいくつかの改善がまだ年次改善プロセスを通じて対応されているにもかかわらず、プロジェクトが年次改善プロセスの一部であるかどうか、そしてどのサイクルに属するのかについてワーク・プランの表面上は追跡することができなくなった。IASBは、どの改善がどのサイクルに含まれるのかの決定をより柔軟にしたいと考えていると思われる。
  • IASBは、ワーク・プラン自体の日付をやめ、ワーク・プランのPDFは利用できなくなっている。我々は、IAS Plusのために変更を検知するための様々な追跡ツールを試した。我々は、(a)前回の会議から今回の会議の間に多くの些細な変更(スペルの修正)が行われていること、(b)すべての些細な変更を報告することは大局から注意を反らしてしまうこと、に気が付いた。そのため、我々は、会議の終了ごと、月単位で変更の分析を続けることを決定した。

以下は、2017年5月の最終更新から作業計画表に行われたすべての変更の分析である。この分析では、「3ヶ月以内」から「6ヶ月超」までの分類が新しい様式の固定された日付にスムーズに移行されている場合の変更は無視している。


基準設定プロジェクト

  • 開示イニシアティブ―重要性―重要性の定義の公開草案および重要性の実務記述書の双方とも、現在2017年9月を予定している(これまでは2017年6月予定だった)。
  • 会計方針及び見積りの変更―公開草案は、現在2017年9月を予定している(これまでは2017年6月だった)。


メンテナンス・プロジェクト

  • 事業の定義―このプロジェクトは、プロジェクトの方向性決定が3ヶ月以内としていたが、現在は最終修正が2018年上半期としている。
  • IFRS第8号の適用後レビューから生じる明確化―このプロジェクトは、プロジェクトの方向性決定が6ヶ月超としていたが、次のプロジェクトのステップとして、公開草案のフィードバックを2017年第4四半期としたことが示された。
  • IFRS第9号―負の補償を伴う期限前償還要素―このプロジェクトは、プロジェクトの方向性決定が3ヶ月以内としていたが、現在は最終修正が2017年第4四半期としている。
  • IAS第16号―意図した使用前の収入―公開草案のフィードバックは、2017年第4四半期を予定している。


リサーチ・プロジェクト

  • のれん及び減損―このプロジェクトは、プロジェクトの方向性決定が6ヶ月超としていたが、現在はディスカッション・ペーパーを2018年上半期に予定している。
  • 適用後レビュー―IFRS第13号―このプロジェクトは、現在リサーチ・プロジェクトで検討している。
  • 適用後レビュー―IFRS第10-12号―このプロジェクトはもはやIASBのワーク・プランに載っていない(以前は6ヶ月後に開始の予定だった)。
  • 開示イニシアティブ―開示の原則―このプロジェクトは、プロジェクトの方向性決定が6ヶ月超としていたが、現在はディスカッション・ペーパーのフィードバックを2018年上半期に予定している。


その他のプロジェクト

  • IFRS第13号の共通実務に関するタクソノミの更新案―2018年上半期を予定している。
  • IFRS第17号に関するタクソノミの更新案―このプロジェクトは、最終的な更新が6ヶ月以内としていたが、次のプロジェクトのステップとして、更新案のフィードバックを2017年第4四半期とすることが示された。


上記は、2017年5月18日と2017年6月28日のワーク・プランの忠実な比較である。


作業計画表(IASBのWebサイト-英語)
Deloitteのプロジェクト・ページ(IAS Plus-英語)

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