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EUが、IFRS第16号およびいくつかのIFRSの修正を正式に適用

IAS Plus 2017.11.09 

欧州連合(EU)は、IFRS第16号「リース」、「未実現損失に係る繰延税金資産の認識」(IAS第12号の修正)、「開示イニシアティブ」(IAS第7号の修正)、「IFRS第15号『顧客との契約から生じる収益』の明確化」、「IFRS第9号『金融商品』とIFRS第4号『保険契約』の適用」(IFRS第4号の修正)を承認した委員会規則を公表した。(IAS Plus 2017.11.09)

欧州連合(EU)は、IFRS第16号「リース」、「未実現損失に係る繰延税金資産の認識」(IAS第12号の修正)、「開示イニシアティブ」(IAS第7号の修正)、「IFRS第15号『顧客との契約から生じる収益』の明確化」、「IFRS第9号『金融商品』とIFRS第4号『保険契約』の適用」(IFRS第4号の修正)を承認した委員会規則を公表した。

  • IFRS第16号は、IFRS作成者がどのようにリースを認識、測定、表示および開示を行うかについて明確にしている。本基準は、リース期間が12か月以内または原資産が少額であるリースを除き、借手にすべてのリースの資産および負債の認識を要求する単一の借手の会計モデルを提供している。貸手は、引き続き、オペレーティングまたはファイナンスとしてリースを分類し、IFRS第16号の貸手の会計処理は、従前のIAS第17号から実質的な変更はない。
  • 「未実現損失に係る繰延税金資産の認識」(IAS第12号の修正)は、IAS第12号の一部の原則の適用に関する不確実性に起因して、公正価値で測定される負債性金融商品に係る繰延税金資産の認識をめぐる実務上の不統一に対処するために、IAS第12号「法人所得税」を修正したものである。
  • 「開示イニシアティブ」(IAS第7号の修正)は、財務諸表の利用者が財務活動から生じる負債の変動を評価することを可能にするための開示を、企業が提供しなければならないことを明確にするために、IAS第7号「キャッシュ・フロー計算書」を修正したものである。
  • IFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」の明確化は、本基準の3つの分野(履行義務の識別、本人か代理人かの検討、ライセンスの適用指針)を明確化し、契約変更および完了している契約に対する移行時の実務上の便法を提供するために、IFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」を修正したものである。
  • 「IFRS第9号『金融商品』とIFRS第4号『保険契約』の適用」(IFRS第4号の修正)は、IFRS第4号の範囲に含まれる保険契約を発行している企業に対して、上書きアプローチと延期アプローチの2つの選択肢を提供するために、IFRS第4号「保険契約」を修正したものである。双方のアプローチの適用は選択である。

EUの発効日は、IASBが公表しているものとすべて同じである。しかし、IFRS第4号の修正について適用された規則は、一定の条件が満たされる場合、2021年1月1日前開始する事業年度に、金融コングロマリットに、保険業界で事業を行っている企業のいずれもIFRS第9号を連結財務諸表に適用しないことを選択することを認める「トップ・アップ(Top up)」を含んでいる。

欧州議会・理事会規則(EC) No 1606/2002に従って一定の国際会計基準を適用する委員会規則(EC) No 1126/2008を修正しており、2017年11月9日のEUの官報(Official Journal)ですべて公表されている。

EUのアドプションの結果として、EFRAGはエンドースメント・ステータス・レポートを更新した。

官報(Official Journal)(EUR-LexのWebサイト-英語)
EFRAG endorsement status report 9 November 2017(DeloitteのWebサイト-英語)

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