国際会計基準審議会(IASB)が、1月の会議を受けてワーク・プランの更新を公表 ブックマークが追加されました
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国際会計基準審議会(IASB)が、1月の会議を受けてワーク・プランの更新を公表
IAS Plus 2019.01.25
IASBの2019年1月の会議を受けて、ワーク・プランを分析した。改訂の多くは以前にIASBが示していたプロジェクトの予定日を絞り込むものである。「のれんおよび減損」の次のマイルストーンがディスカッション・ペーパーに変更された。
国際会計基準審議会(IASB)の2019年1月の会議を受けて、会議の結果に伴う変更および12月に改訂されたワーク・プランからのその他の進展を理解するために、ワーク・プランを分析した。変更は多数あるが重要ではない。改訂の多くは、以前にIASBが示していたタイムラインを絞り込むものであり、また、いくつかは、以前のワーク・プランでは反映されていなかったIASBのより以前の決定を反映させるための変更であった。
以下は、2018年12月17日(デロイト トーマツのWebサイト-※1)の最近の分析からワーク・プランに行われたすべての変更の分析である。
基準設定プロジェクト
- 変更なし。
メンテナンス・プロジェクト
- 会計方針および会計上の見積り-IASBはプロジェクトの方向性を2019年4月に決定する予定である(以前は2019年第2四半期)。
- IFRS第17号「保険契約」の修正―公開草案は、現在2019年第2四半期に予定されている(以前は2019年上半期)。
- 単一の取引から生じた資産および負債に関連する繰延税金-公開草案は、2019年第2四半期に予定されている(以前は2019年上半期)。
- 認識の中止についての「10%テスト」における手数料-公開草案は、2019年第2四半期に予定されている(以前は2019年上半期)。
- IBOR改革とその財務報告への影響-以前はリサーチ・プロジェクトに掲載されていたものであり、公開草案が2019年第2四半期に予定されている(以前は2019年上半期)。-(注)本更新は、実際には2018年12月のIASBの決定を反映したものである。
- リース・インセンティブ-公開草案は、2019年第2四半期に予定されている(以前は2019年上半期)。
- 不利な契約-契約履行のコスト-公開草案のフィードバックは、2019年第2四半期に予定されている(以前は2019年上半期)。
- 初度適用企業としての子会社-公開草案は、現在2019年第2四半期に予定されている(以前は2019年上半期)。
- 公正価値測定における税金-公開草案は、2019年第2四半期に予定されている(以前は2019年上半期)。
- 概念フレームワークへの参照の更新-公開草案は、2019年第2四半期に予定されている(以前は2019年上半期)。
リサーチ・プロジェクト
- 共通支配下の企業結合-ディスカッション・ペーパーは、2020年上半期に予定されている(以前は、2020年とのみ記載されていた)。
- のれんおよび減損-次のマイルストーンは、以前の「ディスカッション・ペーパーまたは公開草案」の代わりに「ディスカッション・ペーパー」に変更された。
- 開示イニシアティブ-開示原則-プロジェクト要約が、2019年3月に予定されている(以前は2019年第1四半期として記載されていた)。
- 資本の特徴を有する金融商品-ディスカッション・ペーパーのフィードバックが、2019年3月に予定されている(以前は2019年第1四半期)。
その他のプロジェクト
- 2018年の全般的な改善に関するIFRSタクソノミの更新-更新案のフィードバックの日付である2019年2月が追加された。
- 一般的実務(Common Practice)(IFRS第13号)関するIFRSタクソノミの更新-次のマイルストーンが、「フィードバックの分析」から「最終更新」(予定日は2019年3月)に変更された。-(注)受領したフィードバックは、1月31日の会議までITGにより分析されないため、本更新はいくらか時期尚早と思われる。
- IFRS基準に関する趣意書の改訂-プロジェクトがワークプランから削除された。-(注)本変更は、実際には2018年10月のIASBの決定を反映したものである。
上記は、2018年12月17日と2019年1月25日のワーク・プランの忠実な比較である。
現在のIASBワーク・プランについては、いつでもこちら(IASB-英語 ※2)からアクセスできる。
※1》「国際会計基準審議会(IASB)が、12月の会議を受けてワーク・プランの更新を公表 」(デロイト トーマツのWebサイト)
※2》 ‘Work plan’(IASB-英語)
》IASBのワーク・プラン(IASBのWebサイト-英語)
》Deloitteのプロジェクト・ページ(IAS Plus-英語)