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IASB、IFRS第17号「保険契約」の発効日の延期を決定    

IAS Plus 2020.03.17

IASBは、IFRS第17号の発効日及びIFRS第4号におけるIFRS第9号の一時的な免除の満了日について議論し、公開草案から1年延期して、2023年1月1日とすることを決定した。

IASBは、公開草案ED/2019/4「IFRS第17号の修正」に対して受け取ったフィードバックからもたらされた残りの論点である、IFRS第17号の発効日及びIFRS第4号におけるIFRS第9号の一時的な免除の満了日について議論し、決定を行った。


発効日について、当初のIFRS第17号は2021年1月1日に設定し、公開草案ED/2019/4では2022年1月1日に延期することを提案していたが、IASBは今回以下の通り決定した。

a) (修正を組み込んだ)IFRS第17号の発効日を、2023年1月1日以後開始する事業年度に延期する。
b) IFRS第4号におけるIFRS第9号の適用についての一時的免除の固定の満了日を延長し、2023年1月1日以後開始する事業年度からIFRS第9号を適用することを要求する。

 

数名のボードメンバーが疑問や懸念を表明したが、最終的にa)は12名が賛成、1名が反対、1名が欠席(欠席したボードメンバーは接続できなかったが、あとで賛成である旨を表明した)であった。b)は、12名が賛成、2名が反対であった。
 

IASBは、次に、投票プロセスに関する質問の議論に進んだ。ボードメンバーの全員が、IFRS第17号の修正を再公開する必要はないことに合意し、最終修正の公表に反対する意向であるボードメンバーはなく、ボードメンバーの全員が投票プロセスに進む許可を与えることに賛成した。
 

従って、スタッフはIFRS第17号の修正のドラフトを開始し、本修正の投票プロセス中に識別された整理論点を将来の会議で議論する。スタッフは、本公開草案に記載されているIASBの計画に沿って、本修正を2020年の第2四半期に公表することを予定している。 

 

さらなる情報
下記リンクをクリックしてください:

IASB のプレスリリース(IASBのWebサイト-英語) 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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