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IASBが、概念フレームワークへの参照を更新する IFRS第3号の修正を公表する    

IAS Plus 2020.05.14

IASBは、要求事項を大幅に変更することなくIFRS第3号の古い参照を更新するIFRS第3号「企業結合」の修正を含む「概念フレームワークへの参照」(IFRS第3号の修正)を公表した。発効日は、2022年1月1日である。

国際会計基準審議会(IASB)は、要求事項を大幅に変更することなくIFRS第3号の古い参照を更新するIFRS第3号「企業結合」の修正を含む「概念フレームワークへの参照」(IFRS 第3号の修正)を公表した。

 

背景

2018年3月にIASBは、2018年版「概念フレームワーク」(デロイト トーマツのWebサイト-※1)を公表し、その際に、IFRSに含まれる概念フレームワークへの参照を2018年版概念フレームワークに更新した。しかし、IFRS第3号を適用する企業とってコンフリクトが発生する可能性があるため、IFRS第3号「企業結合」の11項は引き続き1989年版概念フレームワークを参照していたが、更新されなかった。
 

2018年のフレームワークにおける資産及び負債の定義は1989年のフレームワークの定義と異なっているため、コンフリクトが発生する可能性があり、いくつかの認識された残高について、取得後に2日目の利得または損失につながる可能性がある。 
 

2019年5月の公開草案(デロイト トーマツのWebサイト-※2)において、IASBは、要求事項を大幅に変更せずにIFRS第3号を更新する、IFRS第3号に対する3つの考えられる修正を識別した。これらの修正が、今回最終化された。

 

変更点

「『概念フレームワーク』への参照」(IFRS第3号の修正)における変更点は、以下のとおりである。

  • 1989年版フレームワークの代わりに2018年版概念フレームワークを参照するように、IFRS第3号を更新する。
  • IAS第37号またはIFRIC第21号の範囲に含まれる取引及び他の事象について、企業結合で引き受けた負債を識別するために、取得企業が(概念フレームワークの代わりに)IAS第37号またはIFRIC第21号を適用するという要求事項をIFRS第3号に追加する。
  • IFRS第3号に、取得企業は企業結合で取得した偶発資産を認識しないという明示的な規定を追加する。

 

発効日

本日公表された修正は、2022年1月1日以後に開始する事業年度に発効する。企業が(更新版「概念フレームワーク」と一緒に公表された)他のすべての更新された参照を、同時に適用するまたは以前に適用した場合、早期適用が認められる。

 


さらなる情報
 下記リンクをクリックしてください:

》IASBのプレスリリース(IASBのWebサイト-英語)
》IAS Plusのプロジェクト・ページのIFRS 3 -Updating a reference to the Conceptual Framework(IAS Plus-英語版) 
IFRS in Focus -IASBは、IFRS基準の狭い範囲の修正のパッケージを公表する(デロイト トーマツのWebサイト) 

 

※1》「IFRS in Focus-IASB が、改訂版の『概念フレームワーク』を公表」(デロイト トーマツのWebサイト)
※2》「IFRS in Focus-IASB、IFRS第3号の『概念フレームワーク』への参照の更新を提案」(デロイト トーマツのWebサイト)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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