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国際会計基準審議会(IASB)が、2021年7月の会議を受けてワーク・プランの更新を公表
IAS Plus 2021.07.24
IASBの2021年7月に改訂されたワーク・プランでは、基準設定プロジェクト、メンテナンス・プロジェクトおよびリサーチ・プロジェクトの複数のプロジェクトについて時期が変更されている。
国際会計基準審議会(IASB)の2021年7月に改訂されたワーク・プラン及びその他の進展を理解するために、ワーク・プランを分析した。変更は、会議の結果及びIASBが最近公表した公開草案、修正IFRSによるものである。
以下は、2021年6月28日(デロイト トーマツのWebサイト-※1)の最近の分析からワーク・プランに行われたすべての変更の分析である。
基準設定プロジェクト
- 開示イニシアティブ-SMEsである子会社
公開草案が2021年7月26日に公表される予定である。
- 「IFRS基準における開示要求-試験的アプローチ」に関するコメントレターの期限
2021年10月21日から、2022年1月12日に延期された。
メンテナンス・プロジェクト
- 「IFRS第17号とIFRS第9号の適用開始-比較情報」(IFRS第17号の修正)
公開草案は依然として2021年7月(最終週)を予定している。 - IAS第21号-「交換可能性の欠如」
公開草案のフィードバックは2021年第4四半期を予定している(以前は2021年下半期)。
リサーチ・プロジェクト
- 共通支配下の企業結合
ディスカッション・ペーパーのフィードバックが2021年第4四半期に議論されることとなっている(以前は2021年下半期)。
- 採掘活動
プロジェクトの方向性の決定が2021年9月に予定されている(以前は2021年7月)。
- のれん及び減損
プロジェクトの方向性の決定が2021年9月に予定されている(以前は2021年第3四半期)。
- IFRS第10号からIFRS第12号の適用後のレビュー
フィードバック・ステートメントが新しいマイルストーン予定として2022年下半期に予定されている(以前は情報要請のフィードバックが2021年7月に予定されていた)。
- IFRS第9号の適用後のレビュー
情報要請が2021年9月に予定されている(以前は2021年第3四半期)。
その他のプロジェクト
- IFRSタクソノミ2021更新案第1号「会計方針の開示及び会計上の見積りの定義」のコメント期間が終了後、IASBは2021年第4四半期において受領したフィードバックを議論する予定である。
- 国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)の創設に関するIFRS財団の定款修正に関するフィードバック
フィードバックの議論が、2021年10月に予定されている(以前は2021年下半期)。 - アジェンダ協議2020
フィードバックの議論が2021年第4四半期に予定されている(以前は2021年上半期)。
上記は、2021年6月28日と2021年7月24日のワーク・プランの忠実な比較である。
現在のIASBワーク・プランについては、いつでもこちら(IASBのWebサイト-英語※ 2)からアクセスできる。
》IASBのワーク・プラン(IASBのWebサイト-英語)
》Deloitteのプロジェクト・ページ(IAS Plus-英語)
※1》「国際会計基準審議会(IASB)が、6月の会議を受けてワーク・プランの更新を公表」(デロイト トーマツのWebサイト)
※2》 ‘Work plan’(IASB-英語)