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IASBは、経営者による説明に関する実務記述書の改訂を提案する
IFRS in Focus 2021.06.03
2021年5月にIASBが公表した、公開草案ED/2021/6「経営者による説明」に示されているIFRS実務記述書第1号「経営者による説明」の改訂の提案を解説する。
本IFRS in Focusは、2021年5月にIASBが公表した、公開草案ED/2021/6「経営者による説明」に示されているIFRS実務記述書第1号「経営者による説明」の改訂の提案を解説する。
- 公開草案は、経営者による説明に関する2010年の実務記述書を改訂することを提案しており、次の3つのパートに分かれている。
-パートA(全般的な要求事項)は、経営者による説明および関連する財務諸表を識別し、経営者によるの説明を承認し、および準拠の記述を含めるための要求事項を特定している。また、経営者による説明の目的も示している。
-パートB(コンテンツの領域)は、経営者による説明のためのコンテンツの6つの領域を特定し、経営者による説明がコンテンツの各領域の開示目的を満たす情報を提供することを要求する。また、経営者による説明が、主要な事項に焦点を当てるべきであるという要求事項も含まれている。
-パートC(情報の選択および表示)には、経営者による説明に含める情報の選択および当該情報の表示に関するガイダンスが含まれている。
- 改訂実務記述書が、公表日以後開始する事業年度について発効することを提案している。実務記述書はIFRS基準ではなく、その適用は強制されない。
- コメント期間は、2021年11月23日に終了する。
IFRSセンター・オブ・エクセレンス日本は、このニュースレターの日本語訳を公表した。
『IFRS in Focus-IASBは、経営者による説明に関する実務記述書の改訂を提案する』
≫英語版 (IAS Plus)
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