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IASBは、自然依存電力を参照する契約についての修正を最終化
iGAAP in Focus 2025.01.16
国際会計基準審議会(IASB)が2024年12月18日に公表した「自然依存電力を参照する契約」に関するIFRS第9号「金融商品」およびIFRS第7号「金融商品:開示」の修正の概要を解説する。
本iGAAP in Focusでは、国際会計基準審議会(IASB)が2024年12月18日に公表した「自然依存電力を参照する契約」に関するIFRS第9号「金融商品」およびIFRS第7号「金融商品:開示」の修正の概要を解説する。
- IFRS第9号の修正は、IASBの見解では、自然依存電力を参照する契約をより忠実に表現する情報を、企業が財務諸表に含めることを可能にすることを目的としている。
- これらの契約は、発電の源泉が統制できない自然条件に依存するため、企業は基礎となる電力量の変動に晒される。
- IASBは、自然条件に依存する源泉から発電された電力を購入する契約が、企業の自己使用の予想で保有されているかどうかを具体的に扱うために、IFRS第9号に適用指針を追加した。
- 本修正は、企業がIFRS第9号のヘッジ会計の要求事項を適用し、変動する名目数量の自然依存電力を参照する契約をヘッジ手段として指定する場合、変動する名目数量の電力をヘッジ対象として指定することも認めている。
- IASBは、IFRS第7号に補完的な開示要求を追加することを決定した。
- 本修正は、2026年1月1日以後開始する事業年度から発効し、早期適用が認められる。
- 自己使用の免除の修正は、適用開始日における事実と状況を用いて 、IAS第8号に従って遡及的に適用することが要求される。
- ヘッジ会計の要求事項の修正は、適用開始日以後に指定される新たなヘッジ関係について将来に向かって適用することが要求される。
IFRSセンター・オブ・エクセレンス日本は、このニュースレターの日本語訳版を公表した。
『iGAAP in Focus財務報告「IASBは、自然依存電力を参照する契約についての修正を最終化」』
≫英語版 (IAS Plus)
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