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プロジェクト マネジメント オフィス(PMO)サポート

プロジェクト体制の構築と確実な運営のために、プロジェクト マネジメント オフィス(PMO)を支援します。

PMOの必要性

IFRSプロジェクトには、経理部門、システム部門をはじめとした多くの部門や、国内外のグループ会社が参画します。また、プロジェクトの検討範囲は会計処理に留まらず、業務・システム面を含むさまざまなテーマに及びます。このような複層的なプロジェクト環境では、共通の目的意識を持ち、歩調を揃えてプロジェクトに取り組むことが必要です。そのためには、求心力のあるプロジェクトマネジメントオフィス(PMO)の存在が非常に重要です。 

1. IFRSプロジェクトの作業設計

ゴールの設定と作業項目の明確化

プロジェクトの作業設計では、達成すべきマイルストンを設定して、そこでの成果物に向かって詳細な計画にブレークダウンします。

• 本プロジェクトのゴール(目標)は何か?
• ゴールに至るまでのマイルストンは何か?
• マイルストン毎の成果物は何か?
• 各成果物作成までの作業の進め方は?
• 作業負荷と作成期限を踏まえた現実的な作業期間はどれくらいか?
• 作業に必要なスキルと作業負荷に合致する人員は調達できるか?
• 各作業の担当者、品質管理者、最終承認者は誰か?

これらの検討結果をWBS(Work Breakdown Structure)としてまとめ、プロジェクトの進行管理に活用します。

ムービングターゲットを考慮したスケジュールの設定

IFRSプロジェクトの作業計画立案では、ムービングターゲットを考慮することが非常に重要です。
ムービングターゲットに該当する会計領域は、現行基準で検討すると手戻りが生じる可能性があります。しかし、新基準の公表を待ってから検討に着手すると、システム開発等のスケジュールに影響を及ぼすリスクがあります。そのため、変更の影響の少ない論点から検討を順次開始し、基準の改定動向を踏まえた綿密な計画を立てることが重要となります。PMOは、IFRSの改訂に関する情報を常時幅広く集め、WBSに反映します。

2. IFRSプロジェクトの推進・管理体制の策定

意思決定プロセスの明確化

プロジェクトを円滑に進める為に、プロジェクトの指示・報告ラインを明確にすること、すなわち、各プロジェクトメンバーが担当作業の指示を誰から受けて、作業完了時に誰に確認を依頼するのかが明確になっていることが必要です。
また、プロジェクト進行中には、個々の会計論点の検討結果の承認やシステム投資の決定など、大小さまざまな意思決定が必要となります。意思決定を行う組織(会議体)を、少なくとも下記の二段階について設定する必要があります。

(1) ステアリングコミッティレベル
(2) 日常の作業進捗確認
(領域単位・テーマ等の分科会単位 等)

プロジェクト内のコミュニケーション

IFRSプロジェクトでは、さまざまな会計領域にわたり、また、業務面システム面の検討なども含めて、同時並行的に多くのテーマの検討が進行します。日常の作業進捗確認を行う会議では、プロジェクト遂行上の課題共有や、検討のポイント(勘所)、遅延作業による他作業への影響など、情報共有をしっかりと行うことが重要です。
会議の中で提起された課題については、対応策と担当者を検討し、会議の都度、対応進捗状況を把握する必要があります。PMOはプロジェクト内統一の「課題管理表」を用意し、会議の中で定期的にフォローします。また、会議中の会話でやり取りされた、ちょっとした確認事項や連絡依頼など、細かな事項については、「TO DOリスト」を用意するなど、作業や検討のヌケモレを防ぐ工夫を行います。

3. IFRSプロジェクトのリスク管理と対応

リスク要因となる事象の管理

作業がスケジュールより遅れた場合、想定していなかった課題が生じた場合、プロジェクト人員がうまく確保できない場合…等々、プロジェクト中にはさまざまな問題が発生します。これらの問題の影響が大きくならないうちに、事象を把握し、対策を打つことが重要になります。そのために、WBSのスケジュールから遅延している箇所を発見し、遅延理由を確認し、改善活動を行うことが必要です。

プロジェクトスコープ変更時の対応

日本でのIFRS強制適用時期が未確定であることなど、 IFRSプロジェクトは、外部環境の変化に大きく左右されるリスクを抱えています。そのため、プロジェクト実施中に、ゴール時期や対象範囲などに大きな変更が生じる可能性があります。
PMOには、そのような場合の大幅なプロジェクト計画変更にも対応できることが求められます。WBSの再設計、体制の見直し、また、一時的に休止するテーマが生じた場合には、将来再始動しやすい休止のしかたを工夫するなど、状況に応じた的確な判断と調整力が必要です。