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平成29事務年度・金融行政の動向と顧客本位の経営に求められる課題

金融行政方針セミナー 2018年2月27日開催

2018年2月27日に、トーマツ金融セミナー「金融行政方針セミナー」を開催いたしました。

【第1部】 金融行政の動向と顧客本位の経営に求められる課題 ~持続可能なビジネスモデルの構築とは~

  1. 金融行政の動向
    従来のルールベースからプリンシプルベース・アプローチへの転換、経営の自主性を尊重するアプローチへの変化等、金融行政のあり方は近年大きく変化しています。このような変化を捕捉するための金融庁の新しい検査・監督の方向性について、「形式・過去・部分から実質・未来・全体」、「動的な監査」、「探求的対話」、「フォワードルッキングなリスク把握」、「オン・オフ一体の継続的モニタリング」をキーワードに解説しました。また、金融庁の検査マニュアルが平成30年度終了後を目途に廃止となることを受け、その背景及び今後の検査・監督機能について金融庁組織再編の概要を交えて解説しました。
  2. 顧客本位の経営
    顧客本位の経営実現に向けての取組みの例として、成果指標(KPI)の設定・公表による「見える化」及び取組みの外部評価を紹介し、これらの取組みの実施・見直し(PDCAサイクル)及び経営トップのリーダーシップ、マネジメント層、現場レベルでの適切な行動の重要性について解説しました。さらに、地域金融機関の現状と課題、金融仲介の取組み、持続可能なビジネスモデルの構築に向けた対応についても解説しました。
(PDF、1,086KB)

【第2部】 銀行業務の変革に対応するリスクアペタイト・フレームワークの活用

  1. リスクアペタイト・フレームワーク
    金融機関を取り巻く環境が大きく変化する中、リスクアペタイト・フレームワークは、金融庁が掲げる顧客本位の経営の実現に向けたフォワードルッキングな経営管理のツールとして活用することが期待できます。具体的な手法として、KPIの活用・高度化及びリスク・リターン管理の高度化、さらにはデータ活用やKPI運用のPDCAの重要性等について解説しました。
  2. 伝統的銀行業務とイノベーション
    伝統的な銀行業務は今後も必要とされますが、店舗数の削減、オンラインサービスの充実化等、業務提供の形態に変化が求められる可能性があります。従来の持続的イノベーション(地域の成長や収益へのコミット等)への対応から破壊的イノベーション(FinTechへの対応や他業種への展開等)への対応の変化について、リスクアペタイト・フレームワーク整備の観点から解説しました。
(PDF、820KB)

本セミナーは2部構成とし、第1部では、金融庁が公表した「平成28事務年度金融レポート」及び「平成29事務年度金融行政方針」を踏まえ、金融行政改革の方向や顧客本位の経営実現に向けた取組み等について説明しました。第2部では、今後想定される新しい業務領域(FinTech等)と、そうした新しい領域に踏み込むためのリスクアペタイト・フレームワーク(RAF)について説明しました。

【セミナー講師】
有限責任監査法人トーマツ 
ディレクター 三原 治
シニアマネジャー 岡崎 貫治


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