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Inside Magazine | Issue 10

CIO - October 2015

「Inside」は、市場の注目を集めるホットトピックを取り上げたデロイト・ルクセンブルグの四半期刊行物です。

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今年のInside CIO特集号のテーマを決めるにあたって、私たちは「創造的破壊を予定することは可能だろうか」と自問しました。情報技術が生活や仕事に重大な影響を及ぼすようになることを知ることは心躍るものですが、近い将来のことであれ、将来がどうなるかについて予想しようとするほど愚かな人はいません。なぜなら、コラボレーティブ・エコノミー、モノのインターネット(インターネット・オブ・シングス(IoT))、フィンテック、人工知能、ロボットなどの諸々がビジネスモデルやオペレーションモデルを根底から大きく変えていくからです。金融業界は仲介機能を失い、公務員はデジタル機器に取って代わられます。医療業界ではロボットが手術を行い、個人が3Dプリンターを使って部品を作り始めるでしょう。

水晶玉がないとき、あなたは将来についてどう計画を立てますか…。
まず、注目を集めているテクノロジーをすべて明確に理解して、それらの本来の意義や限界を解明することから始めるでしょう。本号では、コラボレーティブ・エコノミーやIoT、オープンデータ、ブロックチェーンなど、関心を集めている概念に関して知見をお届けします。

次に、自社の情報システムが創造的破壊とそれに付随して生じる新たなオペレーションモデルを理解し、サポートできるかどうかを評価しなければなりませんが、それは、デジタルネイティブ世代でもなければ無理というものです。あなたは、デジタルネイティブ世代でしょうか。本号ではCIOの役割にフォーカスしながら、金融サービス業界の基幹システムの置き換え、2速IT(速度の異なる2つのIT)、システムの無形化(dematerialization)などの変革を伴う道のりについて分析していきます。

最後に、皆さんはベンチャーキャピタリストになる必要があります。冒険へと足を踏み出し、リスクの伴う意思決定を下す覚悟をしなければなりません。すなわち、スタートアップ企業への投資あるいは提携、ビジネスモデルとオペレーションモデルの刷新のほか、未来のユニコーン(上場前の評価額が10億ドルを超える事業)となる大きなポテンシャルを秘めた小規模事業に助力を求めたりする必要があります。当然ながら、今後のEUの規制がデータ保護やプライバシーにどのような影響を与えるのか、競争優位を得るために現在のデータセンターにおけるトレンドをどう活用すべきか、SaaSソリューションを活用して従業員の管理を向上させるためにはどうすればよいのか等、皆さんが現在抱えていらっしゃる懸念や注目しているトピックも取り上げています。

本号目次

  • フィンテック- CIOはベンチャーキャピタリストたれ
  • コアITトランスフォーメーション-狙いは金融サービス業界の収益拡大
  • 銀行の将来像-創造的破壊の波に乗り、新しいパラダイムに備える
  • デジタルソリューションをテコに、クロスボーダーの金融サービスを容易に
  • 一歩先を行くイノベーション-コンシューマーバンキングの5つのトレンド
  • 金融サービスのリーダーが知っておくべき創造的破壊
  • IoTの本格化-金融サービス業界の準備は万全か?
  • ビットコインの謎を解く-脅威か、それとも好機か?
  • コラボレーション世代-経済に革命をもたらす破壊的シフト
  • 欧州決済システム(ターゲット2)-好機の土壌となるか?
  • デジタルエコノミーにおけるデータ保護-間近に迫る欧州データ保護規制
  • 金融サービス業を対象としたITの有効性調査(2015年)
  • 従来のサイロ型データセンターからモジュラー型のコンピュータセンターへの移行-狙いはビジネスイネーブルメントの向上
  • 保険業界は創造的破壊に直面-ソリューションとしてのクラウド
  • データ駆動型のベンチャー選定-コーポレートベンチャリングの実績向上を目指して
  • 金融の世界でオープンデータに飛び込む
  • データバリューチェーンに対するBCBS諸原則の具体的影響
  • クラウド型人事ソリューション
     
  • 添付資料をご覧ください。
    英語原文(PDF)

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