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フォワードルッキングな貸倒引当金の具体的な考え方

コロナが迫る「発生ベースの信用リスク評価」からの脱却

転載:金融財政事情 2020年9月7日号

金融機関を取り巻く外的・内的要因の変化を踏まえ、今後の自己査定から償却・引当に至る信用リスク評価におけるフォワードルッキングな要素の取り込み方について考察します。

金融庁は、2019年12月に金融検査マニュアルを廃止するとともに、ディスカッション・ペーパー「検査マニュアル廃止後の融資に関する検査・監督の考え方と進め方」(DP)を公表しました。他方、足元の金融機関のクレジット環境は、昨今の環境変化に伴い不透明感を増しています。こうした金融機関を取り巻く外的・内的要因の変化を踏まえ、今後の自己査定から償却・引当に至る信用リスク評価におけるフォワードルッキングな要素の取り込み方について考察します。

 

執筆者

  • 監査法人トーマツ シニアマネジャー 吉村 拓人
    公認会計士。金融機関の財務諸表監査、IFRS導入支援業務に従事するほか、IFRSを中心としたセミナー講師実績多数。
  • 監査法人トーマツ シニアマネジャー 尾嶋 博之
    クライシスマネジメントの専門家。危機管理体制構築やBCP/BCM構築、訓練、グローバルリスクマネジメント強化などのコンサルティングを多数手掛けている。
  • 監査法人トーマツ マネジャー 石川 裕之
    公認会計士。地域金融機関を中心に、リスク管理態勢高度化や規制対応、貸倒引当金見直し、時価算定会計基準の導入など、リスクおよび財務会計の両面でのアドバイザリー業務に従事。

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