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Performance magazine issue 20

May, 2016

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原油価格の下落、地域紛争、対イラン制裁の緩和、そして主要な新興市場の成長鈍化を受けて、中東が引き続き注目を集めています。こうした状況を困難な時代と見る向きもあれば、このような逆境にこそ機会を求める向きもあるでしょう。

私たちから見れば、中東地域は今なお、公的セクター機関と民間企業の双方に大きな成長機会を提供しています。域内の各国政府は、航空、観光、輸送、医療・健康、教育、金融サービスなどのセクターで自国の経済の発展と多角化を維持するための積極的な取り組みを強化し続けています。

アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ政府は最近、金融フリーゾーンとして「アブダビ・グローバル・マーケット(Abu Dhabi Global Market:ADGM)」を設立し、国際的なベストプラクティスに沿った、企業に優しい環境としてADGMを整備しようとしています。ADGMとその近隣のドバイ国際金融センター(Dubai International Financial Centre:DIFC)はともに、UAEの金融サービス環境の変革を目指しており、外国企業をこれらの金融フリーゾーンに誘致し、地域全体にビジネスを拡大するためのゲートウェイとして金融フリーゾーンを利用できるようにしています。

カタールもすでに、カタール金融センターを設立しました。首都リヤドにキングアブドラ金融地区を開発しているサウジアラビアも、積極的に動いています。金融サービスセクターがこれらの国々の経済に貢献する重要な存在となるのは、時間の問題でしょう。

同様に、この地域の銀行は、地政学的リスクとオイルマネーの流入減少による市場活動の若干の鈍化に直面していますが、健全なバランスシートと好調な決算内容により、依然として十分な自己資本を有しています。

また、世界最大級のソブリン・ウェルス・ファンドのいくつかは中東系であり、現地市場と国際市場において引き続き積極的な役割を果たしています。同時に、現地の人々と海外からの駐在者それぞれの固有のニーズに対応するために、新たな商品とサービスが投資運用機関によって提供されています。

全体的に、中東における金融サービスの今後の見通しは堅調であり、私たちは同地域の将来の繁栄を確信しています。


<本号目次>
・ 巻頭インタビューー困難な時代における持続的なイスラム投資
・ 注目のトピックー中東におけるプライベート・ウェルス&アセット・マネジメントとADGMの役割
・ トルコの不動産市場の展望
・ クレジットファンドーオルタナティブ投資ファンドのありふれた選択肢になるか?
・ 未来の銀行業のビジネスモデル
・ RegTechは新しいFinTechー機敏な規制対応テクノロジーは、企業がリスクを理解し管理する上でいかに役立つか
・ ブロックチェーン・イノベーションにおける中央集中化ー銀行は分散型ブロックチェーン技術の中央集中型ビジネスモデルを考案できるか?
・ アクティブ投資かパッシブ投資か―それ以外の選択肢は?
・ 投資ファンドのガバナンスーリスクベースの監督の枠組みの構築
・ 世界規模の税務コンプライアンスと報告業務ーリスクを投資家価値に変える
・ パッシブ型為替オーバーレイー為替ヘッジ市場が直面するトレンドと課題
・ FinTechはファンド販売にどう役立つか?
・ シリアスゲームー資産運用におけるゲーミフィケーション手法の活用 

 

詳細については、添付資料をご覧ください。
英語原文(PDF)

(PDF、100ページ、6,614KB)
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