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資産運用会社・ウェルスマネジメントにおけるESG戦略の原動力

データによって結びつけられるE、S、G

Performance magazine issue39より

資産運用会社およびウェルスマネジメント(以下「運用会社」)のESG(環境、社会、ガバナンス)戦略において、データは中心的な役割を果たしています。しかしながら、多岐にわたる複雑なデータの中から適切なものを収集、管理する作業は、ビジネスと規制の要件が絶え間なく変化する中で、「やっかいな問題」に発展することがあります。ひとつの問題に対処しようとすると、別の問題が発覚したり、新たな問題が発生したりすることもあります。

このことは、読者の皆様にとって何を意味するのでしょうか。その意味合いはESGの3つの柱によって異なります。

環境問題は市場全体に関連するものであり、パブリック資産とプライベート資産の両方に影響を及ぼします。データに対するシステミックな需要を生み出しました。

対照的に、投資の社会的影響、運用会社がこれに対応する必要性、必要なデータについては、ビジネスレベルでも規制レベルでも未成熟な状態が続いています。

最後に、ガバナンスは企業レベルで監督されています。現在、運用会社は、コーポレート・カバナンスとエンタープライズ・データ・ガバナンスを結びつけ、投資戦略を実行する上でより合理的で堅固な枠組みを確立することに、焦点を移しつつあります。

本レポートでは、データのライフサイクル全体を見ていくことによって、ESGデータの課題に向かい合い、ESG戦略のための一連のポイントを概説していきます。

 

要点

  • データの収集と取り込みから、管理とモデリング、適切なフレームワークへのマッピング、エンドユーザや顧客への公開に至るまで、ESGデータのライフサイクル全体において、プロセスとコントロールを明確に設定すること
  • パブリック市場の重要な企業からはESGデータを収集、確認した上で利用すること;プライベート市場におけるデータ・ギャップの問題には、投資先企業との直接的なエンゲージメントやスマートな技術(人工知能など)の活用を通じて取り組むこと
  • 個別の資産やポートフォリオ全体が直面するリスクの基本的な理解を深めるために、多様なオルタナティブ・データソースを追求すること
  • 一貫性のあるデータ収集計画を策定し、異なる要件を照らし合わせ、重複を特定して情報の要求を最小限に抑えて合理化を図ること
  • データオーナーを明確に指名し、継続的にモニタリングを行なうためデータ・スチュワードシップを割り当てること
  • 多様な資産クラスを対象に、資産とポートフォリオの両方のレベルにおいて標準化された結果を生み出すために、ESGデータの枠組みを構築すること
  • データ戦略と企業戦略の間で明確な関連性を作り出し、シナジー効果を発揮させること

 

>> 全文は、こちら (PDF)

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