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連載【保険ERM基礎講座】≪第21回≫

「グローバリゼーションとERM(その3)」

近年、企業経営を取り巻く環境が大きく変化し、リスクが複雑になりつつあります。デロイト トーマツ グループでは、保険毎日新聞に保険会社におけるERMつまり、「保険ERM」を分かり易く解説した連載をスタートしました。(執筆:有限責任監査法人トーマツ ディレクター 後藤 茂之)

出典:保険毎日新聞(7月21日発刊号)

≪第21回≫ グローバリゼーションとERM(その3)

4. システム上重要な保険会社への対策(2)

G-SIIs(システム上重要な保険会社)については、IAIS(保険監督者国際機構)が、2013年7月18日に、G-SIIs認定の枠組みと資本規制の検討 を公表している。G-SFIsに関する一連の措置はG-SIIsにも適用されることとなる。しかしながら、例えば銀行のビジネスモデルとポートフォリオの特性は、保険のそれとは異なるため、主として銀行への対応を念頭に置いて公表されたFSBの一連のガイダンスについて、保険への適用をどのようにするか、検討が並行的に進められてきた。FSBはIAISと協働し、2014年10月15日に、いかに保険に適用するかを整理し、主要な特性に新しい付帯文書 を追加している。その後、保険に関するコンサルテーション・プロセスの中で得られた意見も踏まえ、6月6日にG-SIIsに関するガイダンスペーパー が出されている。

銀行の規制資本(最低比率)に関しバーゼルⅢ で、資本の質の向上と量の強化が図られた。質の点では、自己資本を通常の予測を超える損失を補償するための資金として、無駄なく効果的に利用できる損失吸収性、いつでも利用できる永続性、および負債性資金の場合には債務弁済に利用されにくい劣後性によって、その質が評価され、中核的自己資本(「ティア1」)および補完的自己資本(「ティア2」)に分類されている。バーゼルⅢでは、ティア1をさらに、普通株式や内部留保で構成される「普通株式などティア1」と優先株、劣後債からなる、「その他ティア1」に区分している。その上で、それぞれ自己資本に算入できる割合の上限、下限が設定されている。ティア1およびティア2で構成される総最低所要自己資本水準は8%と変わらないが、ティア1の割合は2013年から段階的に引き上げられている。

 

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デロイト トーマツ グループでは、保険ERM態勢に関し、基礎的な情報提供から、各社固有の問題解決まで幅広く関わり、Deloitte Touche Tohmatsu Limited(DTTL)のグローバルネットワークを駆使し、最新の情報と豊富なアドバイザリーサービスを提供します。

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