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2017年世界経済展望
トランプ相場の巻き戻しは始まるのか?

(月刊誌『会計情報』2017年6月号)

本稿では、2017年にグローバル経済や金融で起こり得る事態を、特にリスク管理という視点から考えます。(月刊誌『会計情報』2017年6月号)

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著者:リスク管理戦略センター長 大山ᅠ剛

本年に入ってから数か月の世界経済動向を振り返ってみよう。先進国経済は、相変わらず好調が続いている。
米国経済に関しては、ここにきて、強い(景況感等に代表される)ソフトデータと、弱い(経済実績の数値に代表される)ハードデータの間に大きな乖離が発生しており、やや不確実性が増している。もっとも、失業率が4.5%にまで低下するなど、「高圧経済」の圧力は一段と強まっていると見るのが妥当であろう(なお、4月末に公表される第一四半期のGDP成長率の数字は、季節調整等の技術的要因からかなり低い数字となり、市場が一時動揺することも考えられるが、これは一過性の現象である可能性が高い)。欧州経済も、ユーロ安で輸出が好調なこともあり、ドイツ、フランス等の主要国の景況感指数が軒並み高水準を維持するなど、「絶好調」が続いている。

そして日本経済も、好調な輸出や設備投資の回復、補正予算の執行、そして所得環境が改善する中で個人消費もジワリと伸びてきていることから、潜在成長率を上回るスピードでの成長を維持している。失業率は遂に岩盤と思われた3%を割り込み2.8%まで低下してきたので、日本経済に係る圧力も相当なものとなってきている。

※続きは添付ファイルをご覧ください。

(637KB, PDF)
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