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2017年世界経済展望
動き出した主要国中央銀行

(月刊誌『会計情報』2017年9月号)

本稿では、2017年にグローバル経済や金融で起こり得る事態を、特にリスク管理という視点から考えます。(月刊誌『会計情報』2017年9月号)

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著者:リスク管理戦略センター長 大山ᅠ剛

本年第二四半期に入ってからも、先進国経済は概ね底堅く推移している。特に絶好調なのは欧州であろう。外需に加え個人消費の回復もあって、成長率はこれまでの比較的高い水準(第一四半期前期比年率2.3%)を維持している。また日本経済も欧州に負けていない。外需に加えて、個人消費がじわりと回復しつつある。第一四半期に下がった在庫の反動もあり、第二四半期は相当の高い成長率となりそうだ。結果的に労働市場のタイト化も進んでいる。6月の有効求人倍率は1.49倍と、1974年以来の水準というから驚きだ。

一方の米国経済であるが、不振とまでは言えないものの、最近やや「変調」を感じさせる指標の公表が相次いでいる。例えば、個人消費関連では、7月に公表された自動車販売、小売売上高、物価等が事前予想を下回るものであった。雇用指標は相変わらず好調で、最近3か月の平均雇用者増加数は20万人に近くに達し、失業率も4.4%と引き続き「超」低水準なのだが、これが賃金上昇にスムースに結びつかない状況が続いている。この結果、アトランタ連銀が出すGDPNowが予想する第二四半期の成長率も、一頃の4%強の水準が足許では2%台半ばにまで下がってきた。

※続きは添付ファイルをご覧ください。

(593KB, PDF)
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