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2018年上半期 IPO市場の動向

(月刊誌『会計情報』2018年8月号)

2018年上半期のIPO市場の動向と特徴を整理します。

著者:IPO支援室 公認会計士 中村 公彦

1.はじめに

2018年上半期のIPO企業数は40社(TOKYO PROMarketへの上場を含む。)であり、2017年上期の41社と同水準となった。2017年通期の上場社数が96社であったことを踏まえれば、2018年通期でも90社程度のIPOが見込まれる。IPO企業数は2014年に80社を超えて以降、高い水準で推移しており、IPO市場は引き続き活況といえる。
以下、2018年上半期のIPO市場の動向と特徴を整理してみることとする。

2.2018年上半期のIPOの特徴
2018年上半期のIPOの主な特徴を要約すると、以下のとおりである。各項目の詳細については後述する。

① 市場別…マザーズへのIPOの割合は高い。TOKYOPRO Marketも4社上場。
② 業種別…TOP3のうち、サービス業が増加、小売業は減少。AI関連の上場もあり。
③ IPOのタイミング…期越え上場が50%を占める状況。
④ IFRSを適用したIPO…上半期で3社が適用した。
⑤ 特徴的なIPO…株式会社メルカリが6月に上場。

① 市場別
直近の市場別のIPO企業数は、図表2のとおりである。2018年上半期はマザーズへのIPO企業数は26社であり、全体に占める割合は65%と高い水準である。また、TOKYO PRO Market への上場も上半期の時点で4社上場しており、当市場へ上場する会社は増加傾向にある。一方、東証本則やJASDAQへ上場する企業の割合は低かった。なお、2018年上半期では、札幌・名古屋・福岡証券取引所への上場は重複上場も含めてなかった。

※続きは添付ファイルをご覧ください。

(659KB, PDF)
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