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IASBはIFRS第17号「保険契約」の導入を支援する修正案を公表

IFRS in Focus(月刊誌『会計情報』2019年9月号)

本稿では、2019年6月に国際会計基準審議会が公表した公開草案ED/2019/4「IFRS第17号の修正」で示されているIFRS第17号保険契約の修正案を扱っている。

著者: トーマツ IFRSセンター・オブ・エクセレンス

このIFRS in Focusは、2019年6月に国際会計基準審議会(IASB)が公表した公開草案ED/2019/4「IFRS第17号の修正」(ED)で示されているIFRS第17号保険契約の修正案を扱っている。

●このEDが確定した場合、IFRS第17号の適用に伴い利害関係者から提出された懸念や課題に対応するため、IFRS第17号に限定的な修正が行われる。

●導入のための時間に余裕をもたせるため、IASBはIFRS第17号の強制発効日を、2022年1月1日以後開始する事業年度にするよう修正することを提案し、その結果として、IFRS第4号におけるIFRS第9号適用の延期オプションの固定された期限満了日を同日に修正することを提案している。

●本修正の発効日は、IFRS第17号の新しい発効日と同日、すなわち、2022年1月1日以後開始する事業年度である。

●IASBは本提案に対するコメントを、2019年9月25日まで募集している。

背景

IFRS第17号を公表して以来、IASBは、IFRS第17号移行リソース・グループ(TRG)の会議を四回開催するなど、利害関係者とのエンゲージメントによる包括的なプログラムを実施してきた。この過程及びその他の利害関係者とのエンゲージメントを通じて、IASBは、IFRS第17号の適用によるコストと便益のバランスに関連するものを含め、25件の懸念及び導入上の課題を特定した。IASBは、これら25件の懸念及び導入上の課題を検討した上で、基準変更の必要性を評価するプロセスを実施し、IFRS第17号について13件の修正案を決定した。IASBは、この修正案により、基本原則は変更されることがなく、利用者にとって有用な情報が喪失されず、既に進行中の導入準備作業が過度に混乱されない、と考えている。これらの修正案は現在コメント募集のため公表されている。

※続きは添付ファイルをご覧ください。

(600KB, PDF)
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