出版物

バーゼルIIIの衝撃

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本書では、まず、今次金融危機の展開を振り返った上で、これが、これまで世界各地で発生してきた金融危機と何が違うのか、さらに、このような大規模な金融危機の再発を防ぐためには、当局は本来的にはどのような優先順位で対処すべきであったのかを、バーゼルIIIを評価するための座標軸として考えます。その上で、バーゼルⅢの内容を紹介し、同時にその大きな特徴である(1)所要自己資本の質と水準の大幅な引き上げ、(2)金融規制の単純化/裁量余地の最小化、(3)リスク・スコープの拡大、(4)リスクの過小評価の是正、(5)バーゼルIIのプロシクリカリティの緩和、(6)新規制のグローバルベースでの一律導入、のそれぞれに関し、批判的検討を加えます。

特に、バーゼルIIIの問題点として、金融危機の震源地でみられた問題(例えば、リスク管理を巡る監督当局と金融機関の対話の失敗)をそれ以外の国でも同様に存在すると想定した上で、同じ規制をグローバルベースで一律適用することの弊害を強調しています。

最後には、バーゼルIIIがマクロ経済や金融システムにもたらす潜在的インパクトを考えると同時に、邦銀が今後直面するであろうマクロ経済環境も踏まえつつ、日本の銀行監督当局や邦銀が、いかに上手くバーゼルIIIを利用しながら、今後の難局に対峙していくべきかを示す内容となっています。

 

書名

バーゼルIIIの衝撃

出版

東洋経済新報社

著者

大山 剛

価格

本体2,400円+税

出版

2011年2月

ISBN

978-4-492-65439-2

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