出版物

法律家のための企業会計と法の基礎知識

本書は、法律実務家に向けた企業会計の入門書です。

これまで、企業会計における会計処理の適否について、法律実務家が関わるケースはあまり多くなかったと思われますが、近年、第三者委員会の設置や社外取締役の就任など、法律実務家(弁護士)と会計実務家(公認会計士、CFO等)との接点が増え、企業会計に対する法律実務家の関心は確実に高まっている状況にあります。

しかしながら、会計処理の適否についての判断が、法律問題に関係することは理解しながらも、企業会計は法律実務家の専門領域でないこともあり、また、会計処理原則の曖昧さや複雑性から、法律実務家と会計実務家のコミュニケーションがうまくいかないことも多々あるように思われます。

よって、今後の我が国制度の安定的な運用のためには、法律実務家と会計実務家とのコミュニケーションを改善することは必要不可欠であり、そのための基礎知識として、法律実務家、公認会計士、そして法学者(会社法、刑法)が共同して仕上げた本書が活用されることを願っています。

本書は、法律実務家の方々に最低限知っておいていただきたい企業会計と関係する法的論点を解説したものですが、会社法や金融商品取引法などの解説部分は専門領域でない会計実務家にとっても有用と思います。是非ご一読ください。

書名

法律家のための企業会計と法の基礎知識

出版

青林書院

著者

市川育義他

価格

本体3,500円+税

出版

2018年2月

ISBN

978-4-4170-1732-5

 

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