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資産除去債務の経理入門

資産除去債務とは、ごく簡単に言うと、資産を除去するときに生じる将来の費用を、資産を取得したときから資産を除去するまでの期間にわたって計上しておこうというものです。

資産除去債務に関する会計処理は、引当金に似ている部分もありますが、実務適用の局面まで考えると、今までの日本の会計基準では求められていなかった会計処理を要求する、やや難解なものになっています。

このため、実際に会計処理をするにあたっては、その性格や範囲、見積方法等を正しく理解することがとても重要になります。

また、長期にわたって資産を除去するときに生じる費用を計上していくものの、実際に資産が除去されるまでその金額は確定しないため、税務上も、長期間にわたって解消されない一時差異が生じることから、繰延税金資産の計上に際しては、そのスケジューリングに係る判断も悩ましいところです。

本書は、このやや難解な資産除去債務に関する会計処理を、図表や仕訳を用いた設例を多く示すなどの工夫により、企業の経理実務を担当されている方に、できるだけわかりやすく解説することを心がけました。

本書が、企業の経理実務の一助となれば幸いに存じます。

 

書名

資産除去債務の経理入門

出版

中央経済社

編者

有限責任監査法人トーマツ

価格

本体2,400円+税

出版

2011年4月

ISBN

978-4-502-43860-8

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