出版物

Voice of Asia ー Fifth Edition

2019年3月  

アジアは全世界人口の約60%を占めており、世界における多様性とイノベーションの中心的な役割、またグローバルビジネスにも大きな影響を与える存在となっている。「Voice of Asia」シリーズでは、現在そして近い未来に、アジア地域が直面する課題や、チャンスについて考え、アジア各国間の相互関係を検討し、アジア全体としての可能性を探る。本稿では、アジア各国の2019年経済概況について考察した。

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アジアは全世界人口の約60%を占めており、世界における多様性とイノベーションの中心的な役割を担っている。アジアはグローバルビジネスにも大きな影響を与える存在だ。

「Voice of Asia」シリーズでは、現在そして近い未来に、アジア地域が直面する課題や、チャンスについて考え、アジア各国間の相互関係を検討し、アジア全体としての可能性を探る。本稿では、アジア各国の2019年経済概況を考察している。

 
Voice of Asia Fifth Edition Mar 2019 (英語) (PDF, 4.5MB)

勝利への行動－政治的緊張によってアジア太平洋地域の経済は減速するのか

政治家たちは今年、アジア太平洋地域における経済繁栄にダメージを与えるのだろうか。その可能性は十分にある。

貿易摩擦は明らかに現在の危機を生んでおり、グローバルのみならずアジア太平洋全域にわたって進行している経済低迷を更に加速させている。これは、この数ヵ月間に金融市場が悲鳴をあげていることの主な理由でもある。

しかし、この危機を大げさに捉えるのは間違いかもしれない。

本地域内の市場はここ数ヵ月押され気味だったが、それは強者の立場としてのことであった。アジア太平洋地域全体の経済においてもほぼ同様であり、2017年、2018年と好況を呈した後、最近になってやや減速したに過ぎず、2019年中に回復する可能性を秘めていると言える。

アジア太平洋地域の経済は貿易に大きく依存しているため、日本と中国の両政府が政治的な主導をとり、いわゆる貿易統合の強化、特に既存グローバル貿易摩擦の緩和に動く可能性がある。

 

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