事例紹介

地域医療再編の先駆者・リーダーに聞く成功の軌跡 その4

自治体病院等の統合再編事例(町立富来病院)

近年、地域医療において、公立・公的病院を含む統合再編・建替を通じた医療再編は大きなテーマになっています。統合再編は「言うに易く、行うに難い」ものであり、これまでも多くの挑戦があったものと認識しています。トーマツでは他に先駆けて地域医療再編に取り組み、成果を出している事例のリーダーに対して、コンサルタントが統合再編時から現在に至るまでの取組みをお伺いしながら、統合再編のポイントを探ります。

(その4) 町立富来病院の事例

インタビューの背景

石川県の能登半島の志賀町にある町立富来病院はこれまで富来地域を中心としてこれまで地域医療を担ってきましたが、人口減少、高齢化が進行するなか、病院の経営状況を見直す転換期に直面していました。

そこで、地域の医療ニーズを見つめなおし、一般病棟の病床機能の再編と、自治体病院では全国初となる介護療養病棟を介護医療院への転換を短期間で成功させました。

多くの課題を乗り越え、現在では想定を超える成果を上げている成功要因を探ることとしました。

インタビューの概要

菊池病院長と中瀬総看護師長、川畑事務長との対談を通じて、短期間で一般病床と介護療養病床の機能の転換を成し遂げ、業績をV字回復された秘訣は次の3点に集約されました。

(1)職員を巻き込みながら進められたことは、職員の意識改革にもつながり取り組みが成果につながったこと

(2)地域連携室が主役となり外部との橋渡し役を務め、紹介患者数が増加したこと

(3)地域の介護施設の管理者が集まって、一体となって富来地域の介護体制を議論した

取材を通じて、病床の機能再編を成功させるためには、職員が一丸となって課題に取り組んでいく必要があること、そして地域の医療・介護施設との連携に対する変化が生まれる点についてはきちんと地域の関係者と協議をしてその役割について整理を行っていることが成功要因であったと感じています。

以上のように、町立富来病院においては、地域に根差した病院としてその地域から求められる医療・介護の機能について整理をし、自病院のみではなく、地域全体の医療・介護の体制をいかにして継続していくのか」、という点で課題を整理し、行動に移してきた点が、これらの機能転換が地域に受け入れられた秘訣であると感じることができました。

また、転換する病院のビジョンをデータ分析や収支シミュレーションを入念に実施検討したうえで、さらにアクションプランまで落とし込みを行い、具体の計画、新病院の開業に向かっていった点は、多くのご苦労があったであろうにも関わらず、初年度から素晴らしい成果を生む背景になったのではないかと考えています。

人口減少局面に入る市町村における未来志向型の病床機能の転換の好事例であるという印象を強く持っています。

対談の詳細については添付資料を是非ご覧ください。

 

執筆

有限責任監査法人トーマツ
リスクアドバイザリー事業本部  ヘルスケア 

※上記の会社名・部署・内容は掲載時点のものとなります。

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