事例紹介

RPA導入の成果事例から見える対象業務

ボリュームある定型業務の時間短縮とヒューマンエラー防止の相乗効果

医療機関においても定型的な業務プロセスを自動化することが、経営品質向上に直接的な影響を及ぼすと考えられます。

はじめに

【事例1:金融・保険 】数千から約一万人分のデータを手入力でファイル作成しており、3回のチェックを異なる職員で担当するなど作業負荷が課題であった。OCRで読み込んだデータを基に、ファイルへの転記作業を自動化。結果、作業時間と入力ミスが削減され人件費の抑制に繋がった。

【事例2:製造業】勤怠情報の登録漏れの確認作業に多くの工数を要していた。勤怠データの自動収集、未登録者の自動抽出、警告メールの自動送信をRPAが代替した。結果、職員がこれらの作業に費やしていた工数をより付加価値の高い別の業務時間へ転換できた。

【事例3:製造・消費財】ホームページやメールマガジンの閲覧情報分析、株価情報の収集、業界他社情報の定期調査といったマーケティング分析目的の情報収集を外部委託していた。RPAを導入したことによって、これらの業務を人間が就業していない夜間帯等の営業時間外を利用して社内で実施できるようになった。結果、当該業務を内製化でき、外部委託費用などの経費節減へと繋がった。

上記は一般企業におけるRPA導入による結果の典型的な成功事例です。共通しているのは、同じ動作を繰り返し行う定型的なデータを扱う作業でボリュームがあることです。この種の作業は人間が実施すると、読み違えや勘違いによるミスの発生が避けられず作業品質の低下につながりかねません。また、作業速度がコンピュータマシーンよりも格段に遅いため、自動化が可能となれば大きな効果を生みます。人間がコンピュータマシーンよりも劣っているのではなく、人間にしかできない領域の仕事にシフトできるという恩恵に預かるできます。したがって、RPA導入による効果は業界を選ばないと言えます。

某大規模病院では、給食提供に伴う入院時療養加算、特別食加算算定の可否について病名と突合する作業を手作業で行っていると職員の方からお聞きしました。今後は、RPAが、月次経営レポートや患者データの移行・処理、毎月の保険診療報酬請求業務等とともに医療機関での病名突合作業に活用されると考えられます。

上記の事例に示したように、一般事業会社であれ、医療機関や介護施設であれ、現場には、システム導入するほどの複雑性や個別性がなく、ルーチンの定型業務が多種類存在しており、人海戦術でこなしている光景が未だに見られます。RPAが登場したことにより、現場での地道な生産性の改善が身近なものとなっているので、活用しない手はないと言えます。

 

医療機関でのRPA導入と未来

前段では、業界横断的で汎用性の高い作業のRPA化について述べましたが、医療機関には、医事請求業務や診療行為の記録といった特徴的な固有の業務があります。

近未来においては、そうした医療機関の中核的な業務がもっと自動化されていくべきでしょう。

RPAだけがソリューションではありませんが、システム導入には適さないもののRPAが最適なソリューションとなり得る領域は少なからず想定されます。医療機関は数十種類を超えるプロフェッショナルのサイロ型サブ組織の集合体という特殊な組織構造を持っており、これらのサブ組織の構成員が、診療プロセス毎に集合と解散を繰り返しながら、患者達を前工程から後工程へと流れ作業に乗せていきます。
業務プロセスを洗練化させることが、経営品質向上に直下型の影響を及ぼします。

ゆえに、今訪れているRPA化という新しいトレンドは医療機関の経営者にとって注目せずにはいられないものなのです。

 

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