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国際協調のスタートラインとしてのサイバーセキュリティ

グローバルビジネスの輪から取り残されないために

サイバー攻撃は、攻撃対象の情報システムを停止させるなどして軍事的活動や民間の生活・事業に悪影響を与える直接的な脅威であると同時に、対象者から一切気付かれずに、技術情報や個人情報等を盗み続ける等、対象者の競争力を削ぐような間接的な脅威にもなる。本稿では、サイバー攻撃がもたらす国家への経済的脅威、国際的にみた我が国の信頼性リスク、サイバーセキュリティ対策導入に向けたステップ、グローバル展開する企業にとっての留意点等について考察する。

概要

サイバー攻撃によってサプライチェーンから技術情報や個人情報等を盗まれるということは、結果として自国の産業競争力を低下させ、経済力を衰えさせる脅威と捉えられており、係る事態を招かないために国家の安全保障問題というレベルで議論が行われている。

また、加速し続ける技術革新の中で国際的な研究開発の輪の中に入っていくには、我が国企業のサイバーセキュリティ対策による情報の保全が国際レベルで同等水準と認められなければならない。逆にそのような“当たり前”の対策を取れない国家や企業は、このような最先端の研究開発や、製造のグローバルサプライチェーンから締め出されてしまいかねない。

我が国防衛産業のなかで、米国の軍需企業の下請けとして米国防総省の取得する装備品等の開発や製造の一部を担っている企業は、我が国政府の対応動向如何に関わらず、米国の求めるサイバーセキュリティ対策の水準に対応していく必要がある。

国際協調のスタートラインとしてのサイバーセキュリティ [PDF: 3.87MB]
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