The Industry 4.0 paradox

ナレッジ

インダストリー4.0のパラドックス

デジタルトランスフォーメーションを成功させるために

イノベーションを実現する過程において、企業が潜在的に認識する未来と現在の拮抗状態を検証する

第4次産業革命のキャッチフレーズとして「インダストリー4.0」がドイツで提唱されてから、すでに5年近くが経とうとしている。ドイツと同じように先進的な製造業をてこに経済発展を遂げてきた日本においても、「インダストリー4.0」は大きな関心を呼び起こした。しかし、この5年間で真の意味で「革命」「バージョン改変(アップデート)」と呼ぶにふさわしい飛躍的な成果が上がっているかどうかについては意見が分かれるところだろう。

また、最近同じようなトレンドを指す言葉に「デジタルトランスフォーメーション」がある。こちらは製造業にとどまらず、AIなどの技術の発展が全産業に大きなインパクトを与えつつあり、それに対応するための事業構造(ビジネスモデル)の抜本的な変容を指して使われる。

リアルな社会においては、産業革命にしてもトランスフォーメーションにしても、それは一日にして起こるものではなく、新旧の勢力が互いに入り混じって進行する。この事態は一つの組織体の内部でも同じである。

本誌でご紹介する「パラドックス」は、その未来と現在の拮抗状態の一端を示すものだと解釈できる。

ここ数十年でイノベーションに関する経営手法は充実度を増した。エコシステム形成やスタートアップ探索、クラウドソーシング、デザイン思考、アジャイル経営など、今まで限られた業界の経営手法だったものが製造業においても使われ、成功を収めている。

本レポートは、インダストリー4.0が持つ新たな価値創造の可能性について経営者に熟慮を呼び掛けている。

 

『インダストリー4.0のパラドックス』目次

  • エグゼクティブサマリー
  • 戦略のパラドックス
  • サプライチェーンのパラドックス
  • イノベーションのパラドックス
  • 人材のパラドックス
  • 「フィジカルーデジタルーフィジカル」ループについて
  • パラドックスを越えて
インダストリー4.0のパラドックス〔PDF, 2.4MB〕
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