最新動向/市場予測

EC起点の新事業モデル創造

Automotive Newsletter Vol.24 (2016/8)

2013年、米中でクルマをインターネットで購入する環境が構築され「自動車EC元年」が到来した。今後世界中に波及していくことが見込まれるこの領域において、日系自動車メーカーにとっての課題とは。自動車業界におけるEC化がもたらすインパクト、現状の課題と対応策を考察する。 (Automotive Newsletter Vol.24 2016/08)

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自動車EC市場の勃興

「クルマをインターネットで販売する」そんな世界が2013年に訪れた。米国・中国では消費者がインターネットで買いたいクルマを選び、在庫状況を確認し購入手続きを進める。ディーラーとの対面での価格交渉は不要であり、納車日に自宅に直接納車される。ディーラーとのやり取りに煩わしさを感じる消費者にとってはグッドニュースであろう。しかし、現在日本ではインターネットでクルマが購入できる環境ではない。この新しいビジネスモデルは普及するのか、日本で浸透させるために、日系各社が採るべき方策とは何なのか。

今号では、「自動車EC元年」であった2013年以降、米国・中国で活況を呈している自動車業界におけるEC市場、そのインパクトと日系メーカーの課題・方向性について考察する。

 

自動車EC市場拡大の背景要因

1995年、初めてECに取り組んだ米国企業の事例から、3つの普及要因が読み取れる。

1) 顧客のデジタル化

2) 完成車メーカーvsディーラーの対立構造解消

3) ニッチな直販ビジネスの確立

 

中国発イノベーションとしての自動車EC 

活発な動きを見せる中国のEC市場。この背景には、政治・経済・社会・技術面におけるマクロ要因がここ数年で急速に整備されたことにある。そしてIT巨人の台頭により、既存の自動車メーカーvs新規参入のIT巨人という図式になり、産業バリューチェーンの多様化が進んでいる。中国のEC市場から学ぶべきものとは。

 

自動車EC市場がもたらすインパクト

EC市場の勃興は自動車産業に変化をもたらす。市場競争を勝ち抜くための鍵とは何なのだろうか。

1) 顧客データの価値向上

2) 自動車メーカーのビジネスモデル多様化

3) ディーラーの役割変化

 

日系企業のEC活用の課題と対応の方向性

当該領域において日系企業の取り組みは十分とは言えず、他国メーカーに後れを取っているのが実情である。日系企業においてEC活用を阻害している3つの要因について論究する。

 

おわりに

昨今、ECを軸に異業種プレイヤーが続々と自動車産業に参入してきている。これに対抗し自社ビジネスを守るために自動車メーカーにおいてデジタル活用強化は最優先で投資すべき重点領域だろう。

2015年半ば、日系自動車メーカーが米国でインターネット販売に取り組むことを公言した。今後、EC活用の流れがさらに拡大するだろう。ステークホルダーとのWin-Win関係を維持強化し、自社ビジネスを維持拡大し続ける取組に本腰をいれなければならない時が来たのである。

 

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