最新動向/市場予測

輸入車市場「再」ブームとこれから

Automotive Newsletter Vol.17 (2014/4)

輸入車ブランドにとって、日本市場は潜在力の高さと浸透の難しさのギャップから位置づけが難しい。そのような中で競争に勝ち抜くためには、従来の日本市場にないクルマの価値を提示し市場の多様性を取り戻すことが必要である。

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輸入車市場の持続的成長と日本市場の進化のために

本稿では、輸入車事業をメーカーからディーラーまでとらえ、近年の成功要因を検証することにより、輸入車ブランドが日本市場において継続的に成長を遂げるための提言を行う。

史上最盛期に迫る輸入車市場

近年の日本国内輸入車販売台数は限定的ではあるものの、それらは大幅な成長率を記録しており、日本市場において主要プレイヤーとしての確固たる存在感を予感させるには十分である。

日本における輸入車販売活動の歴史

日本で輸入車市場が本格的に立ち上がった1985年から現在までの30年は、国外主要ブランドのブランドイメージの確立と共に市場全体が大きく成長した「勃興期」、バブル崩壊後の景気低迷・デフレ経済を背景とした「停滞期」、リーマンショック後、市場全体を大きく上回る形で再び販売台数を増加していった「再成長期」の3つに分けることができる。

輸入車事業成功のメカニズム

多くの輸入車ブランドが 「ユーザーの求めるカスタマーエクスペリエンスを提供する」ことを目指し、日本市場の特性にあわせた持続可能な事業体制を築き上げる地道な努力があった。
輸入車事業の構造と成功要因
リテール販売活動

(1)製品:日本に適応するユーザーへの価値訴求
(2)店舗:ディーラーネットワークの量的・質的改善
(3)プロモーション:コンテンツの差別化や新しいチャネルの活用
販売戦略
(1)ブランド・ポジショニング:「ソーシャルプレゼンスブランド」と「パーソナルプレゼンスブランド」
(2)オペレーションマネジメント:独自のディーラースタンダード導入
(3)ディーラーの経営マネジメント:適切なKPI、インセンティブの設定
組織開発
(1)適切な経営資源の投下
(2)グローバル本社とローカルの権限分担

日本での持続的成長への課題

飽和状態にあり、今後も人口減や若年層のクルマ離れなど厳しい環境が想定される日本市場で今後成長を目指す輸入車ブランドにとっては、現在までの既存購買層というコンフォートゾーンから抜け出し、日本車との競合関係に打って出る気概が必要となる。

(1)自ブランド・ポジショニングの再定義
(2)製品投入のロードマップ
(3)ライフサイクルでの収益最大化
(4)リスク要因への対処

日本市場と輸入車ブランド

輸入車ブランドにとっての日本市場

(1)アジア地域のトレンドセッターの場
(2)販売事業における「経営道場」
(3)未来型産業創生に向けた技術連携
日本市場にとっての輸入車ブランド
日本市場にとっての輸入車の意義は、ユーザーへの新しい価値観の提供によるカーライフの充実、さらには日本の自動車産業の活性化であろう。

 

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