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2013年次世代車に対する消費者意識調査結果

Automotive Newsletter 特別号第4弾 (2013/11)

世界レベルでの低炭素化、石油依存からの脱却に対する社会的要請は引続き高く、走行中にCO2を全く排出しないゼロ・エミッション車は、将来の移動手段の主役となることが期待されている。自動車メーカー各社共に次世代車ラインナップが出揃ってきた中、果たしてどのタイプがどのタイミングで主流となるのか。消費者意識を基に分析し、次世代車の普及に向けた考察・提言を行う。

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ゼロ・エミッション時代に向けて

低炭素化、石油依存からの脱却に対する社会的要請は引き続き高く、それに呼応するように、自動車業界ではクリーンな次世代車が出揃ってきた。どのタイプが、どのタイミングで自動車市場の主流となるのか、業界の盛り上がりに対して、実際に車両を購入する消費者は、果たして次世代車に対してどの様な認識を抱いているのであろうか。

2013年消費者意識調査

デロイト トーマツ コンサルティングでは、これまで複数年にわたり、EVに焦点を当てた消費者の意識調査を実施してきた。今回も調査結果に基づき、EVをはじめとする次世代車に対する消費者意識と普及に向けたポテンシャルを分析し、次世代車の普及に向けた考察・提言を行う。

EVに対する認知度・購入意向の変化
EVに対する認知度は、昨年調査からほとんど変化が見られず、既に消費者の認識が進んでいるということが言える。一方で、購入検討意向は昨年に比べて減少傾向にある。三大購入障壁に加え、商品ラインナップの拡大がさほど進んでいないことが要因として考えられる。

EV購入に際しての懸念
本年の調査結果でも、EV購入検討に際して懸念点のトップ3は、「価格」「航続距離」「充電インフラ」であった。これらに対する期待値に経年で有意な差は見られなかった。
ガソリン車に慣れた消費者にEVを受容してもらうのは容易ではないことが窺える。

EVのポテンシャル
消費者のEVに対する意識が好転しているとは言いがたいが、移動手段以外の価値に焦点を当てると普及ポテンシャルが浮かび上がる。電費性能は向上し、今後、国内外自動車メーカー各社のEVのモデル数は徐々に増えていく。運転のしやすさ、小回りの良さ、省エネを追求したEVは、普段使い用途としては十分にポテンシャルがあると言えるだろう。
1. 非常用電源・蓄電池としての活用
2. 家庭のセカンドカーとしての活用

次世代車に関する消費者意識
省石油/脱石油の各タイプの認知度に対する購入検討意向者の比率を分析した。
省石油タイプ
1. 第3のエコカー
2. HV
3. クリーンディーゼル
4. PHV
5. 超小型モビリティ
脱石油タイプ
6. EV
7. FCV

ゼロ・エミッション時代実現に向けて

EVやFCVが走り回り、電化製品や燃料電池製品が広く活躍し、さらにそれらの動力源が再生可能エネルギーにより賄われている社会は、低炭素化、石油依存からの脱却の観点から、将来社会のあるべき姿といえ、人類社会が一丸となって目指すべき「共通善」である。しかし、山積する課題を乗り越えることは容易ではなく、その成立には時間を要するだろう。地域社会の次世代街づくり活動という「点」が集まり、やがて日本全体を覆う「面」となれば、次世代環境対応車の普及、「共通善」の実現も、現実のものとなるだろう。

 

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