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投資後の運営を見据えた投資案件の分析ポイントと手法

買収後の価値を効果的に実現するためには?

M&Aをバイサイドで考えるとき、その成功要素というものはさまざまな着眼点が挙げられますが、本稿では、投資後に必要となる対応を見据えて案件検討段階でどのような情報を収集・分析していけば現実的かつ効果的な意思決定ができるのかという観点から、その分析のあり方について検討します。

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はじめに

企業の成長における手段としてのM&Aが重要だといわれるようになって久しいが、その成否を分けるポイントについては、戦略・方針の観点、プロセス遂行の観点、買収後の統合など、各フェーズの観点からさまざまな議論がなされている。そうした各種の議論は基本的に正当なものであり、いずれが他より重要ということではない。その一方で、これらのどの側面に着目するにせよ、買い手側の目線に立って会社として投資の意思決定を行う際には、投資の戦略的意義についての明確なストーリーを描くことに加えて、投資の効果についてできるだけ説得力をもって定量的に語る必要が出てくる。当然ながら、魅力的な買収機会であっても実際に買収後において買収前を上回る収益が生み出されなければ、買収価値の実現は望めない。

定量的に投資効果を検討するというとき、投資対象となる事業の将来予想を描くだけでは十分ではない。買収後の実際の事業運営も見据えて、シナジー効果、統合コストなども含めて検討し、定量化しながら意思決定を行う必要がある。こうした作業を行うことで、統合後における予想外の事態の発生を予防させ、モニタリングを容易にさせ、ひいては投資判断プロセスを洗練させることができる。

本稿では、具体的なM&A案件が出てきている段階で何を検討すべきかという点から出発し、その具体的な作業イメージと、それが前後のフェーズに対してどのような意味を持つかについて概観する。

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