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「ファイナンスは、課題があるほうがおもしろい」CP人材紹介:橋本純一

デロイト トーマツ タレントプラットフォーム株式会社(DTTP)のコントラクトパーソネル(CP)サービスには、魅力的な人材がそろっています。橋本純一は、2つの事業会社とBIG4会計事務所の経験から、実務だけではない「プラスアルファ」の価値を提供します。

安定した事業会社から、チャレンジできる環境を求めてCPサービスに参画

デロイト トーマツ タレントプラットフォーム株式会社
シニアマネジャー 橋本 純一 (※インタービュー時)
 

私は、他の会計事務所で5年ほど監査や財務デューデリジェンス業務の経験を積んだ後に、事業会社へ転職しました。デロイト トーマツ タレントプラットフォーム株式会社(DTTP)に参画を決めたのは、事業会社としては2社目の外資系医療機器メーカーの日本法人に勤めて、4年ほど経過したときのことです。

そこでの私は事業部ファイナンス責任者として、事業戦略の計数面からのサポートや予算作成、予実分析、中期計画作成を行う財務部門の全般的な管理をしていました。やりがいのあるポジションでしたが、事業はとても安定していて、変化が小さい環境で働くうちに、さらなるチャレンジに挑める環境への転職を考えるようになりました。
事業が安定しているのは経営的にはもちろん良いことですが、ファイナンス的には「何も行わなくてもうまく進んでいく」ともいえるわけです。誤解を恐れずに言うと、ファイナンス業務を行う側の観点では、何か課題がある企業のほうが、おもしろみがあるのです。

プロフェッショナルとして、多様な課題に取り組んでさらに成長したい

そんなときに出会ったのが、DTTPのコントラクトパーソネル(CP)サービスでした。「短ければ半年から」という短期の仕事の中で、会計のプロフェッショナルファームが、さまざまな業界・業種のクライアントに対して高度なサービスを提供するという形態に、新しさを感じました。また、アサインされるのは「解決すべき課題」がある企業の現場ですから、「多くの学ぶ機会を得られ、自分自身もプロフェッショナルとして成長できそうだ」と感じ、CPサービスに参画することを決めました。

 

キャリアの軸は「会計を武器に、ビジネスを成長させること」

私には、「会計知識を武器に、利益を追求してビジネスを成長させることを仕事にしたい」というキャリアの軸があり、それを基に「事業戦略」と「会計知識」の両輪でキャリアを築くための選択をしてきました。大学卒業後に入社した日系化学品メーカーの留学制度を利用して米国のビジネススクールでMBAを取得し、その後、USCPA(米国公認会計士)の資格も取得しました。先述したキャリアの軸が定まったのはこのころです。

USCPA取得後は、BIG4と呼ばれる会計事務所のうちの1社に転職しました。会計監査や財務デューデリジェンス(調査)などの業務を5年ほど行いましたが、会計だけを追究し続けるのではなく、利益を出してビジネスを成長させる側で働きたいと思い、事業会社へ転職しました。

ビジネスを事業戦略と会計知識の両面から深く理解

1社目の事業会社は米国系映画会社の日本法人で、私は財務経理部に配属してFP&A(経営管理・分析)シニアマネジャーとしてスタッフをとりまとめて、年次予算作成、予実分析、中期計画作成に関する全般的な管理、さまざまな業務プロセスの改善を行いました。その後、2社目の米国系医療機器メーカーの日本法人で事業部ファイナンス責任者を経て、DTTPのCPサービスに参画しました。

監査法人に加えて事業会社で経験を重ねたことによって、ビジネスを「事業戦略と会計知識」の両面から深く理解して、業務を遂行できることが私の強みです。

 

プロジェクトで大切にしていることは「人とのつながり」

プロジェクトの中で私が一番大切にしていることは、「人とのつながり」です。数字の仕事だからこそ、人を大事にしています。具体的には、会社の懇親会に参加することも含め、クライアントの多くの人たちと早い段階から広くコミュニケーションをとって、信頼関係を築くことを心掛けています。

クライアントとの信頼関係が薄いと、こちらからの質問に対して「なんとなく正しそうな説明」をされて曖昧なまま終わってしまうことも少なくありません。さまざまな部署の人たちと信頼関係を築いて数字以外の情報や本音を言ってもらえる関係になっておけば、「数字に不自然な変動がある」と気付いたときに、踏み込んだ説明をしてもらえます。

要望を満たすだけでなく「プラスアルファの価値」を提供

プロフェッショナルとしてCPサービスに従事する上で大切にしているのは、「プラスアルファの価値」をクライアントに提供できるように、常に意識することです。クライアントがCPサービスを利用する目的は、短期的な人員不足を補うことなのかもしれません。それでも、クライアントの当初の要望を満たすことは最低限のサービスレベルとした上で、既存業務で気になった点があれば、積極的に改善策を提案することを心掛けています。
もちろん、一方的に提案するわけではありません。「クライアントが本当に期待していることは何か」を見極めることが重要なので、クライアントのキーパーソンと緊密にコミュニケーションをとりながら、クライアントのニーズを理解するようにしています。

 

多彩なビジネス課題に挑戦できるのがCPの魅力

DTTPでは、CPとして現場に行くだけではなく、ほかのスタッフを後方支援するマネジメント業務の選択肢もありますが、今は現場で業務に関わることが楽しいので、しばらくはCPの経験を積みながら現場の業務を追究する道を歩んでいきたいと考えています。
現場であれば、さまざまなクライアントの課題と向き合う中で、ビジネスを「事業戦略と会計知識」の両面から追求していけます。クライアントに常駐してサービスを提供するのは、現場の期待に応えなければならないプレッシャーもありますが、大きなやりがいも感じています。

ビジネスを深く理解すると「勘」が働く

日々の数字の変化を見ていると、「これはおかしいな」という「勘」が働くときがあります。売上やコストなどの数字の動き方や見え方に感じたギャップに注目すると、現場で実際に起きている問題が見えてきます。
この勘は、会計事務所で財務デューデリジェンス(調査)業務をしていたときの経験で特に鍛えられました。勘がうまく働くときは、現場が理解できているときです。ですから、深いレベルまで数字について考え、ビジネスを理解することは非常に大切です。そうでなければ、表面的な数字の分析で終わってしまい、その奥にある重要な変化に気付けません。

新しいクライアントにアサインされると、毎回ゼロからのスタートになります。しかし、業界や規模は違っても、根本的な課題には通じる部分があることもあります。ですから、新しい環境でゼロから始まってもうまく勘が働くように、さまざまなビジネスにおいて数字・会計面での理解を深めることを常に心掛けています。

例えば、食品やメーカーなど、物を作る業界では、数字を見ていて「おかしいな」という勘が働いたときに現場で起きている問題がイメージしやすく、会計的な裏付けから問題を特定して解決法を探す醍醐味をダイレクトに感じられます。一方で、IT業界などの新しい市場は、目に見えない新技術で利益を出している分、現場の問題をイメージしづらいこともありますが、未知の部分が多いからこそ、解決法を探るおもしろさがあります。

CPという働き方は、さまざまな業種や規模のクライアント企業で経験を積めることが魅力のひとつです。広く世の中に目を向けて、多彩な業種の課題にチャレンジしていけることにやりがいを感じています。また、これから日本でも認知度が高まり、進化することが期待されるCPサービスをリードするという役割にも、貢献したいと考えています。

人材紹介

下田 千恵/Chie Shimoda(税理士)

「信念を曲げずに、誠意をもって正しいことをする」

多彩な事業会社の経験から、実務だけでなく業務プロセスやコミュニケーションの課題を解決します。

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