サービス
動的スケジューラ・ディスパッチャ(生産管理業務革新支援)導入支援サービス
製品のカスタム化要求に応え続け、且つ生産性を改善する仕組みとして、デジタル技術の1つである、動的スケジューラ・ディスパッチャの導入が有効です
目次
- 製品のカスタム化に対し、製造ラインは多品種少量生産に対応可能な仕組みの導入 が有効となります
- 製品種の多様化、少量化に対し、生産性を維持・改善する仕組みとして、スケジューラ・ディスパッチャ導入が必要です
- 製品のカスタム化が進むことで、多品種少量生産に対応したスケジューラ・ディスパッチャにより全体最適を図ります
- 動的スケジューラ・ディスパッチャ導入には、 製造デジタル化し、下記準備が必須です
- スケジューラ・ディスパッチャ導入など生産管理業務革新において、初期の段階での課題設定や目指す方向性の合意形成が成功の成否を分けます
製品のカスタム化に対し、製造ラインは多品種少量生産に対応可能な仕組みの導入が有効となります
以下を含め、品種数増、設備台数/処理可能なパス、専用治工具数等を考慮すると、従来の人による最適化は不可能に近く、最新情報で容易に指示出し出来る仕組みが必要となります
■製品面:繰返す品目がなく、代替不可なオーダに対するリスケ可能な計画が要
■設備面:工程毎に処理可能な設備/パス、専用治工具など複雑な制約下での能力検証と現場オペレーション指示が要
■管理面:突発な設備故障、製品不具合等による変化点に対する管理と対応が要
P‐Q分析における対応すべき製造ラインの形態
製品種の多様化、少量化に対し、生産性を維持・改善する仕組みとして、スケジューラ・ディスパッチャ導入が必要です
一般に、製品種が増加し数量が少量化すれば生産性は低下します。製品待ちや設備の段取替え待ち等のロスは、動的スケジューラで予め処置すること、ディスパッチャで最新情報でタイムリーな指示出しすることで、ロス低減が期待できます。
多品種少量生産と生産性(ロス)の相関
製品のカスタム化が進むことで、多品種少量生産に対応したスケジューラ・ディスパッチャにより全体最適を図ります
生産管理業務のうち、スケジューラは、一連のタスク実行に当たって、必要資源に対し保有資源量を用い、実施可能な日程を算出。一般に与えられた作業の実施日程に対し負荷を考慮し算定する機能です。
一方、ディスパッチャは、処理待ちのデータやプロセスに対して、必要な資源の振分けや割当て、適切な受入先への引き渡しを行うことを言い、一般に発送係、指令係、運行管理者などが行っている機能です。
動的スケジュール、ディスパッチャのいずれも、MES他の生産システムと連携が必要な仕組みであり、導入検討は製造デジタル化の一環とし、全体最適化を実現する手段と位置付け、取り組むべきです。
スケジューラ、ディスパッチャの位置づけ
動的スケジューラ・ディスパッチャ導入には、製造デジタル化し、下記準備が必須です
スケジューラの主な準備項目は以下の通り。
①作業に必要なリソース、フローを準備
➁単位当りの資源量を設定
③操業(稼働)カレンダーを準備
④製造上の制限事項を抽出
下表STEP1-5にそって、継続的に運用
ディスパッチャの主な導入準備は以下の通り。
①製造管理システムからデータ通信確保
➁プライオリティやディスパッチルール整備
③現場のカスタムルールやポリシーを整備
④動的に参照可能なシステム環境を整備
⑤納期、稼働率、スループット等を設定
下表STEP1-5にそって継続的に運用します。
スケジューラ・ディスパッチャ導入・改善の進め方
スケジューラ・ディスパッチャ導入など生産管理業務革新において、初期の段階での課題設定や目指す方向性の合意形成が成功の成否を分けます
経営課題を解決するものとして、経営層も含めて構想を描くことから始めることで、成功確率は大きく上がる。よって、社内の一大プロジェクトとして、構想を築き、策定したロードマップに基づき、推進するプログラムが必要であり、生産管理に要求される課題を明確にすることです。
デロイト トーマツ コンサルティングでは生産管理の業務革新の構想策定から、お客様と共に描くサービスを提供します。
デロイト トーマツ コンサルティングのサービス概要