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デロイト トーマツ グループによるADXOの取り組み
全国でデジタル人材を確保し、都市や産業のDXを推進するために
近年、新型コロナウイルスの感染拡大により、非接触型のサービスや企業におけるリモートワークの推進といったデジタルシフトが加速しています。こうした状況は、都市部だけではなく地方の企業・産業においても今後大きな変化をもたらしていくと考えられています。デロイト トーマツ グループでは、日本社会におけるDXを支援していくため、地域におけるデジタル人材育成やデジタルを通じた産業を創出していく拠点:ADXO(エリア・デジタルトランスフォーメーション・オーガナイゼーション)の必要性を提唱しています。
1.現状・背景
日本では、かねてよりIT化やIT人材の不足が指摘されています。近年のDXに向けた大きな潮流の中では、ITやデジタルの知識やスキルを活用しながら、企業・組織のビジネスモデルを変革、またはデジタルを活用した新規の事業を開発する能力が求められています。デロイト トーマツ グループは、監査・税務・法務・ファイナンシャルアドバイザリーやコンサルティングのプロフェッショナルファームとして、企業・組織における長年の支援経験を有しており、特に、弊グループでは企業・組織の事業変革や新規事業開発等、ビジネス領域におけるDXの支援における知見を有しています。こうした知見を活かしながら、DXによって企業・組織がどのように変革していくのかというビジョンの構築、その実現に必要な組織づくり、人材の育成、そして実践経験を経て実際に地域・社会のデジタル実装で活躍していくまでの一連の流れを支援していきます。
2.ADXOの概要
デロイト トーマツ グループでは、地域におけるデジタル化やDX一体をより一層推進していくために、産官学金が一体となって地域におけるデジタル人材を育成し、それぞれの地域で産業育成や雇用創出に結びつけるプラットフォーム(ADXO:エリア・デジタルトランスフォーメーション・オーガナイゼーション)を構築し、支援していくことが重要であると考えています。
特にデジタル人材の育成は、学習コンテンツの整備や提供だけではなく、地域特性や拠点を置く企業特有の抱えるそれぞれの状況に合わせたカスタマイズが必要です。デロイト トーマツ グループでは企業・組織がデジタル化・DXによって達成したい姿、成し遂げたい目標の設定を支援し、その実現に向けた育成機会の提供、そして弊グループのDX支援プロジェクト等における実践機会(OJT)の提供を通じて、実践力を伴ったデジタル人材の輩出を目指しています。これに並行して地域におけるDXを通じた新産業(スマートシティや行政サービスのデジタル化)の創造を支援し、デジタルの力を身に付けた人々が地域で働くことのできる環境の整備を目指しています。
デロイト トーマツ グループでは、人材育成PFと産業創出PFの2つの大きな柱として進めています。
人材育成プラットフォーム(PF)
人材育成PFでは、企業や組織に求められるデジタル人材の定義や規模、組織のあるべき姿を構想し、デロイト トーマツ グループが提供するデジタル人材育成プラットフォームによるEラーニング講座やハンズオン研修を行います。さらにデロイト トーマツ グループやパートナー企業における実践機会(OJT)を提供することで、実務で活躍できるデジタル人材の育成に貢献します。
産業創出プラットフォーム(PF)
産業創出PFでは、DXを加速するためのデロイト トーマツ グループのアセットを活用し、スマートシティ・スーパーシティのような都市のDXを基盤にスマートエネルギー・スマートヘルスケア・スマートファイナンス等の領域で産業DXを加速させ、地域に新たな事業と雇用の創造を支援します。
地域包括DX拠点の設立
デロイト トーマツ グループでは、政府の推進する「地域包括DX推進拠点」構想や弊グループが独自に拡大をしてきたネットワークを活かし、全国で地域のDXを推進していくためのコンソーシアムの立ち上げを支援しています。2021年9月には、九州大学や九州経済連合会、福岡県とともに「九州DX推進コンソーシアム」を立ち上げ、九州エリアにおけるデジタル人材の育成や産業創出における協働を加速させています。
関連サイト
九州DX推進コンソーシアム|九州・福岡のデジタル人材育成と産業創造(外部サイト)
https://kyushu-adxo.jp/
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