事例紹介

スマートサービス実装促進プロジェクト

都内全域をフィールドに、スタートアップによる街・都民の生活の利便性を高める新しいスマートサービスの実装促進を支援

東京都では、「スマート東京」の実現に向けた取組の一つとして、令和4年度より「スマートサービス実装促進プロジェクト」を実施しています。有限責任監査法人トーマツは同事業のインテグレーター業務を事業立ち上げ当初から実施しており、スタートアップによるスマートサービス(デジタル等の力を活用した都民のQOL向上に資するサービス)の実装を東京都と協働して支援する「スマートサービス実装促進事業者」の公募・選定やスマートサービスの実装活性化に向けた機運醸成に係る支援を行っています。

事業概要

「スマートサービス実装促進プロジェクト(Be Smart Tokyo Project)」は、都内全域をフィールドに数多くのスマートサービスが実装され、都民が身近にその利便性を実感することを目指し、機動力あるスタートアップ等への支援を通じたサービス実装を促進するため、令和4年度より開始しました。

本事業では、スタートアップがスマートサービスを円滑に実装できるよう、東京都とスマートサービス実装促進事業者が協働してスタートアップの支援を行います。スマートサービス実装促進事業者は、サービスの実装先となるエリアマネジメント団体・関連企業、都内区市町村等の「スマートシティ基盤提供者」と連携しながら、都内各地へのスマートサービスの実装支援を進め、3か年度で各社20件以上の実装を目指していきます。有限責任監査法人トーマツは、本事業においてインテグレーター業務を東京都より受託しており、東京都と連携しながら事業運営の支援を行っています(図1)。

本事業の詳細はこちら(外部サイト)をご覧ください。

図1:事業スキーム図
図1:事業スキーム図 出所:東京都

令和4年度の取組紹介

令和4年6月よりスマートサービス実装促進事業者の公募を開始し、選定委員会による審査を経て以下の3社がスマートサービス実装促進事業者として選定されました。

令和4年度採択事業者(五十音順)

(1)TIS株式会社

(2)Plug and Play Japan株式会社

(3)株式会社ボーンレックス

選定された3社は、令和4年9月より東京都と協定を締結し、都内各地へのスマートサービスの実装に向けた取組を開始しました。各スマートサービス実装促進事業者は、本事業の中で「スマートシティ基盤提供者」と呼んでいるエリアマネジメント団体やその関連企業、都内区市町村との対話を通じて各エリアの課題・ニーズを共有し、ソリューションとなるサービスを有するスタートアップとのマッチングやサービス実装に向けた協議・調整・各種支援を実施しています。

そして、令和4年度の取組結果として、計4件のサービス実装が実現しました。実装されたサービスのさらなる普及を目指し、スマートサービス実装促進事業者は、持続的なサービス利用促進のためのプロモーション支援や他エリアへの横展開を見据えた提案支援を行っています。また、令和4年度中に実証実験を行い、令和5年度にサービス実装を控えているケースもあり、今後さらなるサービス実装が期待されています。

実装サービス(1):
豊洲エリア×ARスタンプラリー
豊洲エリア内の回遊性向上のため、地域や施設の魅力を伝えられる、AR技術を活用したデジタルスタンプラリーを提供

実装サービス(2):
豊洲エリア×5G活用eスポーツフェス
若者やファミリー層をターゲットに、5Gを活用したeスポーツを手軽に体験できる常設ブースを施設内に実装

実装サービス(3):
豊洲エリア×飲食・観光計画アプリ
Z世代を中心に人気のアプリを通じて、エリアの魅力的なスポット情報をデジタルエリアマップとして発信

実装サービス(4):
羽田エアポートガーデン×ライブコマース施設
商業施設の活性化のため、来店客やインフルエンサーが店内商品について配信できるライブコマース施設を実装

令和4年度のサービス実装の実績についてはこちら(外部サイト)をご覧ください。

 

令和5年度以降の取組展望

令和4年度の取組実績を踏まえ、令和5年度においてもさらなるスマートサービス実装促進事業者の公募を行い、審査の結果新たに以下の3社がスマートサービス実装促進事業者として選定されました。令和5年度採択事業者3社は令和5年6月より都内各地へのサービス実装に向けた取組を開始します。

令和5年度採択事業者(五十音順)

(1)株式会社unerry

(2)CIC Toranomon合同会社

(3)株式会社デジタルガレージ

令和5年度は、新たに選定された3社を加えた計6社のスマートサービス実装促進事業者を起点にサービス実装に向けてプロジェクトをさらに加速させて参ります。8月上旬頃には、令和5年度選定された3社のご紹介や本事業における計画発表、事業関係者間の交流を目的としたキックオフイベントを開催予定です。

本事業におけるスマートサービス実装促進事業者やスタートアップの取組にご関心のある方や、直接各事業者とのコンタクトを取りたい方は是非以下のお問合せ先までご連絡いただき同イベントにご参加ください。

令和4年度に開催された交流会イベントの様子についてはこちら(外部サイト)をご覧ください。

 

本事業に関するお問い合わせは以下のメールアドレスまでご連絡ください。

サービスの実装先となり得るフィールドを有する都内民間事業者・自治体関係者等で、本事業でのご連携にご関心のある方もご気軽にお問合せください。

スマートサービス実装促進プロジェクト事務局
有限責任監査法人トーマツ
リスクアドバイザリー事業本部 ガバメント&パブリックサービシーズ
(担当:西村、中迫、江口、宮田)
be-smarttokyo@tohmatsu.co.jp

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