神戸市 ビジネスプロデュース活動紹介(2) ブックマークが追加されました
事例紹介
神戸市 ビジネスプロデュース活動紹介(2)
古着を活用したSDGsへの取り組み
神戸市「ビジネスプロデューサー事業・運営業務」(以下、本事業)では、神戸市産業振興財団と連携し、新規事業創出・販路拡大を行い、地域ビジネスの活性化に取り組んでいます。本事業を通じてこの度、本事業を通じて支援対象となった株式会社喜市、門倉貿易株式会社両社の協力のもと、SDGsを意識した新製品が開発されました。
事業概要
神戸市「ビジネスプロデューサー事業・運営業務」(以下、本事業)では、新規事業創出の専門人材「ビジネスプロデューサー」を神戸市に派遣、神戸市産業振興財団と連携し、支援対象企業の技術シーズやニーズを掘り起こし、製品・サービスをビジネス的観点で高め、広く流通させるためのノウハウを通じて、神戸市産業振興財団の機能強化および市内企業の収益拡大を行い、地域ビジネスの活性化に取り組んでいます。
「ビジネスプロデューサー」は、地域における事業化機能拡充のため、神戸市産業振興財団が地域ネットワークを活用・構築しながら、市内企業の事業課題の把握・整理と潜在ニーズ・シーズを掘り起こして事業を構想し、ニーズとシーズのマッチングから事業資金調達、販路開拓まで含めた事業創出する活動を支援します。
古着を活用したSDGsへの取り組み
株式会社喜市は「made in Kobe」をコンセプトに神戸元町で生まれたレザーブランド「Kiichi」を展開しています。「神戸タータン」など革素材に限らない製品開発に精力的に挑戦しており、SDGsを意識した新しい素材を活用した製品開発を検討していました。
門倉貿易株式会社は創業以来70年以上古繊維の再利用を生業としています。100%繊維系廃材からできたリサイクル素材「リフモ」を開発、製造販売をしており、さらなる衣類リサイクルを推進すべく「リフモ」の用途拡大を検討していました。
この度、本事業を通じて支援対象となった両社の協力のもと、素材に「リフモ」を使用しSDGsを意識した新製品が開発されました(小銭入れ・IDケース・名刺入れ・長財布など。今後も新たな展開を検討中)。また、株式会社喜市のフラッグシップ「STUDIO KIICHI」に「リフモ」で作られた古着回収BOXの設置し、サステナビリティ・SDGsにも貢献できる新たな取り組みも行います。
株式会社喜市と門倉貿易株式会社のシーズと思い
株式会社喜市のシーズと思い
- 素材を活かし、全体的なバランスと機能性を考え抜くデザイン力を有する。
- 神戸タータンを使った新製品開発など革にとどまらない製品開発力がある。
- 神戸を盛り上げる様々な取り組みを企画、実現している。
- SDGsを意識した廃棄素材を活用し、新しい事業を展開したい。
門倉貿易株式会社のシーズと思い
- 創業以来70年以上古繊維取引に深く携わる。
- 年間約200万トン以上排出される繊維系廃棄物を100%使用したリサイクル素材「リフモ」を開発。
- 「リフモ」は硬度の調整可能(強度は木材程度)で切断も容易、耐水性にも優れかつ腐食・変形も少なく木材やプラスチックを超える機能を有する。
- リフモの利用シーンを増やしてさらなる衣類リサイクルを推進したい。
ソリューションと今後の事業展開
ソリューション
- 廃材を活用した新しい事業を展開したいと考えている株式会社喜市と創業以来廃棄衣類の再利用を行ってきた門倉貿易のマッチング
- 門倉貿易が開発した100%繊維系廃材からできたリサイクル素材「リフモ」を使ったコラボ製品の開発提案
今後の事業展開
- 新たな商品展開と量産体制の構築
- リフモを使った古着回収BOXを株式会社喜市のフラッグシップ「STUDIO KIICHI」に設置することにより古着の回収も同時にスタートさせ、サステナビリティ・SDGsにも貢献できるリサイクルの新たな取り組みを実施
その他の記事
神戸市 ビジネスプロデュース活動紹介(1)
民間が主導する災害対策推進支援
地方創生のための事業プロデューサー派遣事業事例
特許庁委託事業「地方創生のための事業プロデューサー派遣事業(平成28~30年度)」に関する事例を紹介