事例紹介

奈良県庁 奈良スーパーアプリ構築プロジェクト

“住民CRM”を活用したデジタルプラットフォーム構築事例のご紹介

クラウド型行政ソリューション「GovConnect」の「住民CRM」を活用し、2023年度に奈良スーパーアプリを構築しました。奈良スーパーアプリは、情報発信や電子申請、相談予約、施設予約等の機能を有しており、住民・事業者等を対象としたCRM(Customer Relationship Management)を実現するためのプラットフォームです。利用者の使いやすさを最優先に、UIをシンプルに設計しています。

導入の背景

奈良県庁では、行政手続の多くが「対面・紙」でのみ行われており、組織も縦割りで情報が連携されず、行政事務が効率的に行われているとは言い難い状況でした。また、行政と民間との連携が十分に出来ていないなどの課題がありました。さらに、県民の行政へのニーズが複雑化・多様化する状況で、県民の手元に必要な情報をどう届けるかという課題を抱えていました。

これらを背景に、奈良県庁では、2023年に奈良スーパーアプリ構築プロジェクトを立ち上げ、利用実績の乏しい手続きを除きすべての行政手続きがスマートフォンで完結できること、情報や業務を集約・統合する情報連携基盤を構築し、一人ひとりに最適にカスタマイズされた行政サービスを提供すること、手元に情報がダイレクトに届き、次のアクションにつながる情報を発信すること等の実現を目指されていました。

デロイト トーマツが持つ「GovConnect」の「住民CRM」が、まさに奈良スーパーアプリが目指す姿を実現できるプラットフォームであることから、デロイト トーマツによるご支援が2023年7月より始まりました。

 

奈良スーパーアプリの概要

奈良スーパーアプリは、情報連携基盤として構築しており、情報発信、電子申請、施設予約、相談予約等の機能を有しています。住民・事業者は、ポータルサイトを通して、情報の受取や行政手続の実施ができ、職員は、自ら申請手続や予約可能な施設を増やすこと等ができるシステムとなっています。

各機能の概要は次の通りです。

また、奈良スーパーアプリは、住民や事業者がスマートフォンで簡単に情報を得たり、手続きをしたりすることを目指しています。そのため、利用者の使いやすさを最優先に、迷わせないようシンプルなUI/UXを設計しています。

-奈良スーパーアプリの画面イメージ-

 

今後の展望

奈良スーパーアプリは今後、奈良県様のみならず、奈良県内の各市町村様にも展開していきます。

1つのプラットフォームを県及び市町村横断で利用することで、共同利用によるコストメリットのみならず、ある市町村の要望に応じて追加した機能を他の市町村でも利用できるため、継続的に住民の利便性向上や職員の業務効率化に寄与していきます。

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