Brexit Newsletter (UK)-vol.16

最新動向/市場予測

Deloitte UK 日系企業サービスグループ 『Brexit Newsletter (UK) - vol.16』

英ポンドが2分間で6%超の下落幅を記録し1985年5月以来の安値へ(2016年10月11日)

Vol.16では、この一週間のBrexitおよび欧州の経済ならびに政策に関する動きをまとめるだけでなく、Deloitte UKが10月10日付けで英国企業のCFOを対象に実施した「The Deloitte CFO Survey Q3 2016」についての考察も述べる。

Brexitに関する最近の動き ※詳細資料(PDF)より一部抜粋

フランス、ドイツの首脳が英国のEU 離脱に関して厳しいスタンスを取っていることを改めて明らかにしている中で、英ポンドは市場の懸念を反映して大きく下落するなど、依然として緊張感のある状況が続いている。

この一週間のBrixitおよび欧州の政策に関する主な動きは以下の通りである。

  • 英ポンドは10月7日(金)に、英国のEU 離脱交渉をめぐる市場関係者の懸念により、ほんの2分間で6%超の下落幅を記録し、1985年5月以来の安値となった。
  • 英ポンドの急落は、「ファットフィンガー」による誤発注や誤ったアルゴリズム取引が原因だったのではないかとの憶測を呼んだ。
  • Five-year breakeven swaps を用いて測定される英国のインフレ期待値は、2014年以来最高レベルに達し、市場関係者はポンド安による輸入コストの上昇を受けて、インフレ圧力が高まると予想している。
  • EU は中国製の安価な鉄鋼製品の輸入に対して最高73.7%の関税を課すことで合意した。これは、アジアからの安価な輸入品が流れ込む中、欧州の製造業を保護する動きである。

 

Deloitte UK は10月10日付けにて英国企業のCFOを対象とした「The Deloitte CFO Survey Q3 2016」 の結果を公表した。

  • Brexitの国民投票から3ヶ月が経過したが、英国の大企業にとってはリスクの懸念が消えていない。
  • 前回のCFOサーベイは国民投票の直後に行われた。その後、Theresa May氏が保守党党首に就任、株式市場は急上昇し、英国と世界の経済データは堅調が続いている。
  • しかし、一定の改善にもかかわらず、CFOらは引き続き経済環境に重大なリスクがあると見ており、強い不安感を抱いたままである。
  • CFOサーベイは通常5~6業種のCFOを対象にしているが、マクロリスクに対する不安感が、全業種に共通して上昇した。最も懸念されるリスク要因はBrexitの影響であった。また、英国のGDP成長と競争力に対する不安が半年間で急上昇している。リスク類型のうち、わずかではあるが不安度が低下したのは、新興市場のリスクと地政学的リスクだけであった。

 「The Deloitte CFO Survey Q3 2016」(英語)

(PDF, 812KB)

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