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豪州デジタルヘルス庁が年次報告書を公表

【第47号】ライフサイエンス・ヘルスケアに関する海外サイバーセキュリティニュース

2017年11月14日、オーストラリア連邦政府デジタルヘルス庁は、「2016-17年次報告書」を公表しました。

第47号 2017.11.27公開

2017年11月14日、オーストラリア連邦政府デジタルヘルス庁は、「2016-17年次報告書」を公表しました。同庁は、デジタルイノベーション、医療システムおよびサービスの提供を通じて、オーストラリアの医療アウトカムを向上させることを目的として、2016年7月に創設された保健医療行政機関です。

デジタルヘルス庁は、2016-17年次業務計画の中で、以下の7つを中核製品/サービスと位置づけていいます。

・My Health Record(オーストラリア全国共通の個人健康記録)
・医療IDサービス
・全国医療認証サービス(NASH)
・セキュア・メッセージング
・臨床用語集
・臨床情報仕様
・サプライチェーン

その上で、以下の3つのデジタルヘルス・プログラムを構築・運用しています。

・研究評価プログラム
・デジタルヘルス・サイバーセキュリティセンター
・デジタルヘルス開発者プログラム

この中で、デジタルヘルス・サイバーセキュリティセンターは、以下の4つのテーマを柱に機能強化を図っています。

・「Partner」:サイバーセキュリティ・パートナーシップ(プロアクティブなサイバーセキュリティ情報収集)
・「Secure」:デジタルヘルスのセキュア化(全国デジタルヘルス・システム/サービス保護の強化)
・「Inform」:サイバーセキュリティ・ガイダンス(サイバーセキュリティに関するナレッジ共有の向上)
・「Respond」:サイバーセキュリティ・インシデント対応(効率的なインシデント対応)

デジタルヘルス庁は、「My Health Record」のオプトアウト型モデル移行を2017-18年次業務計画の柱に掲げており、サイバーセキュリティ/プライバシー対策の強化など、ガバナンス施策の拡張を検討しています。

当該記事が関係機関に及ぼすと考えられる影響

医療機関

・「My Health Record」と医療施設間のネットワーク接続率が高いクイーンズランド州、ニューサウスウェールズ州などを中心に、地域医療・介護連携システム単位の包括的なセキュリティ/プライバシー対策が要求される可能性がある。


医療機器メーカー

・「My Health Record」の導入・普及が順調に進めば、医療機器メーカーにとっての診療データ利活用機会が増える半面、「My Health Record」のデータソースとなる医療機器を臨床現場に提供するメーカーにとっては、相互運用性やデータセキュリティに関する要求事項が厳格化される可能性がある。


製薬メーカー

・「My Health Record」の導入・普及が順調に進めば、製薬メーカーにとっての診療データの利活用機会が増える半面、部門や組織の枠を越えたリアルワールドデータとしてのライフサイクル管理が要求される可能性がある。


サプライヤー

・サイバーサプライチェーン・リスクマネジメントの観点から、「My Health Record」に関わるサプライヤー/パートナーに対して、より厳格なセキュリティ/プライバシー対策が要求される可能性がある。

ライフサイエンス・ヘルスケアに関する海外サイバーセキュリティニュース

デロイト トーマツ リスクサービス株式会社のサイバーセキュリティチームでは、ライフサイエンス・ヘルスケア業界に向け、海外の規制情報やそれに伴う関係業界への影響について情報提供しています。(不定期刊行)

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