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米国医師会がブロックチェーンを利用したネットワークサービス開発を支援

【第50号】ライフサイエンス・ヘルスケアに関する海外サイバーセキュリティニュース

2018年1月3日、米国カリフォルニア州サンフランシスコのブロックチェーン技術スタートアップ企業アキリ(Akiri)は、ブロックチェーン技術を利用した医療向けネットワーク・アズ・ア・サービス(NaaS)プラットフォーム(製品名:「Akiri Switch」)を立ち上げたことを公表しました。

第50号 2018.1.9公開

アキリは、米国医師会(AMA)が投資家として支援するイノベーション企業「Health2047」からスピンアウトした第1号のベンチャー企業です。AMAは、2016年1月11日、医療現場の進化と公衆衛生の向上を目的として、総額1500万米ドルを投じ、カリフォルニア州シリコンバレーに営利企業「Health2047」を創設したことを公表していました。

「Akiri Switch」は、ネットワークの構築・設定などをソフトウェアで柔軟に行えるSDN(Software-Defined Networking)と、医療データに最適化されたセキュアなルーティングプロトコル技術を利用したソリューションです。今回のプロジェクトでは、標準化されたコードのシステムを介したセキュアな情報転送を支援する機能として、プライベート・ブロックチェーン技術の適用を目指しています。また、アキリは、最初にバイオ医薬品企業セルジーンと協業して、プロジェクトを進める計画です。Health2047とセルジーンは、2017年9月26日、医療情報転送システムの開発で協業することを発表していました。

なお、ソフトウェアベースの仮想化環境を利用した保護技術とブロックチェーン/分散台帳技術を組み合わせたサイバーセキュリティソリューション開発の取組は、次世代自動車の分野などでも検討されています。

当該記事が関係機関に及ぼすと考えられる影響

医療機関

・実臨床の視点に立った地域の中小医療施設向けのプライベートクラウド型ネットワークサービスとして、さまざまな活用が期待できる。

医療機器・製薬メーカー

・セキュアかつ柔軟な多施設臨床試験ネットワークの構築・運用支援技術としての応用が期待できる。

サプライヤー

・ヘルスデータの一次利用、二次利用の双方をカバーする、ネットワークセキュリティのビルディングブロックとしてのソリューション応用が期待できる。

ライフサイエンス・ヘルスケアに関する海外サイバーセキュリティニュース

デロイト トーマツ リスクサービス株式会社のサイバーセキュリティチームでは、ライフサイエンス・ヘルスケア業界に向け、海外の規制情報やそれに伴う関係業界への影響について情報提供しています。(不定期刊行)

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