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ESG・統合報告に関する最新動向(2016年5月23日)

グローバルで発信する総合ナレッジサイト「IAS Plus」の「Sustainability reporting and integrated reporting」に掲載された主な記事をご紹介しています。

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フェーズ2に向けたTCFDメンバーの増員

2016年5月20日、金融安定理事会はフェーズ2に向けて気候関連財務開示タスクフォース(TCFD)に新たに加わるメンバーを発表した。フェーズ1のレポートで示されたフェーズ2における作業範囲および目的から、様々な専門性を有するメンバーが財務情報の作成者、利用者、専門家から招集された。専門家としてデロイトからはサステナビリティ・サービスのグローバルリーダーであるEric Dugelayが参加する。

TCFDでは、気候変動に関連する物理的および非物理的なリスクおよび企業の財務情報を効果的に開示するための構成要素を検討している。フェーズ2では一貫性、比較可能性、信頼性、明確性、有効性を踏まえた気候関連財務開示について提言する。最終報告は2016年度末の予定。


FEEとIIRCが企業報告についてのイベントを共催

2016年4月6日に欧州会計士連盟(FEE)と国際統合報告評議会(IIRC)は「透明性の向上と価値:非財務情報開示指令から統合報告まで(Enhancing transparency and value: From the Non-Financial Information Directive to Integrated Reporting)」を共催した。イベントでは資本市場が必要とする情報は、企業がどのように長期にわたり価値を創造しているかのより戦略的な情報であるといったメッセージ等が発信された。その中で、基調講演ではIIRCのCEOであるPaul Druckmanは、欧州の非財務情報開示指令では、欧州委員会が統合報告を「一歩先を行くもの(a step ahead)」であると評価していることを挙げた。その理由は以下の2点にある。

・6つの資本モデルで、組織が創造する価値をより広く捉えていること
・結合性を採用することで、データや情報を戦略やビジネスモデルにより密接に関連付けられること

また、欧州議会のメンバーであるRichard Howittは、非財務情報開示指令の起案者そしてIIRCのアンバサダーとしての立場から、問題はもはや統合報告を採用するかどうかではなく、統合報告を「どのように」採用するかであり、統合報告は「新しい規範」になるだろうと述べた。最後の閉会の辞で、FEEのCEOであるOlivier Boutellisは、企業報告のイノベーションは、「文明社会および地球の持続可能性のためにビジネスを行う上で不可欠」であると結んだ。


詳細は以下をご参照ください。
A summary of recent developments at the GRI, the UNEP, the FSB/TCFD, and the IIRC and FEE(IASPlus・英語)

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