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次世代の内部監査~重要リスク(4)経済安全保障~

内部監査の新潮流シリーズ(15):経済安全保障は企業活動に与える影響が大きく、内部監査の重要なテーマの一つです。

経済安全保障は国家の安全保障だけの問題ではなく、企業にとってはグローバルビジネス全般に影響します。例えばサプライチェーンでは、調達先が世界中に広がっているため世界のどこかで紛争や経済制裁等が生じると減産や生産停止を余儀なくされる事象も生じています。サプライチェーン監査は内部監査の重要テーマの一つとなっており、経済性だけでなく供給安定性や調達先分散などの観点でも監査を実施することが期待されています。

デロイト トーマツでは、「内部監査の新潮流」と題して内部監査のトピックスを全24回にわたり連載いたします。前半は、内部監査の基礎となる事項をとりあげ、後半は次世代の内部監査に求められる最新のトピックスを取り上げます。全24回の詳細はこちらのページをご覧ください。

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経済安全保障が企業にとって重要リスクとなる理由

安全保障とは国家の生存と繁栄を確保すること意味しますが、近年では国家安全保障と経済安全保障の線引きがあいまいとなりつつあります。経済安全保障は経済的手段(経済政策)により安全保障の実現を目的とするものですが、企業にとっては当該国の資産や社員の安全を守ることだけにとどまらず、グローバルビジネス全般に影響しています。

昨今のウクライナ情勢は、深刻な人道危機を招いているだけでなく、各国の経済成長にも大きな影響を与えています。小麦、トウモロコシ、天然ガス、石油の価格の高騰や、半導体や車載部品の供給への影響により、関連する業界は非常に多くなっています。このように国家間の問題や国の経済政策が企業活動に影響を与えることから、経済安全保障は企業にとって重要なリスクと捉えられるようになりました。

【図1】経済安全保障が注目された事例
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内部監査の重要テーマ

経済安全保障の中でも特に重要なテーマ(リスク)はサプライチェーンです。企業活動がグローバル化しており、調達先は世界中に広がっています。世界のどこかで紛争や経済制裁等が生じると影響は当該国だけにとどまりません。重要部品を調達できないことで減産や生産停止を余儀なくされる事象も生じています。内部監査においてもサプライチェーン監査は重要なテーマの一つとなっており、経済性だけでなく供給安定性や調達先分散などの観点でも監査の実施が期待されています。

その他経済安全保障に関する内部監査の重要テーマにつきましては【図2】経済安全保障に関する内部監査の重要テーマ(例)を参照願います。

【図2】経済安全保障に関する内部監査の重要テーマ(例)
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トーマツでは「次世代の内部監査への変革を本気で取り組もう」という会社様向けに「次世代内部監査提言サービス」を始めました。外部品質評価(診断)や内部監査ラボなどを通してInternal Audit 4.0フレームワークとのFit & Gap分析を実施し、各社の実情に合った次世代内部監査モデルを提言いたします。ご興味のある方はぜひトーマツの内部監査プロフェッショナルまでお問い合わせください。

 

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