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内部監査の実効性と影響力を組織内で強化する9つの方法

本レポートでは、実際にCAEがステークホルダーのニーズに効果的に対応しながら、部門の実効性と影響力を増大することに役立ってきた実績のある9つの方法を紹介します。ぜひご覧ください。

レポート概要

破壊的変革が続発し、リスクが増大の一途をたどるこの時代に、取締役会、監査委員会、経営幹部、リスクマネジャー、そして事業部門は、内部監査部門の最善の努力を必要としているのです。また、内部監査チームが提供する客観的で、全社的な展望と、厳格なモニタリングや分析のスキルも、かつてないほど多くの領域で必要とされています。

ただし、内部監査部門の実効性と影響力を増大させる鍵は、単により多くのことを実行することではなく、適切なことをより多く実行することにあり、またそれを適切に実行することにあります。「適切なこと」とは、内部監査部門のステークホルダーにとって最も重要なリスクと課題に関連しているという意味です。ステークホルダーは、内部監査部門からより多くを(すなわち、より多くのインサイト、より多くの将来展望、そしてより多くのサービスを)期待していますが、成果物は、ステークホルダーが最も大きな関心を寄せている領域に力点を置いたものでなければなりません。そのような領域でより多くの成果を出すことができれば、内部監査部門の実効性と影響力は必ず増大するでしょう。

本レポートでは、実際にCAEがステークホルダーのニーズに効果的に対応しながら、部門の実効性と影響力を増大することに役立ってきた実績のある9つの方法を紹介します。ぜひご覧ください。
 

ステークホルダーのニーズに効果的に役立つ9つの方法

1. ブランドアイデンティティを確立する
2. アドバイザリー(助言)の活動をアシュアランス(保証)業務と結び付ける
3. サイバー・アシュアランス(保証)サービスを提供する
4. 組織全体のリスク管理機能を監査する
5. 戦略策定プロセスをレビューする
6. アナリティクスを採用する
7. 内部監査のレポーティングを時代に合わせて刷新する
8. 内部監査のスキルと能力を高める
9. CAEの個人的な影響力を高める

(PDF, 1.46MB)

1. ブランドアイデンティティを確立する

ブランドとは、簡単に言えば、自分たちが何で知られているかということです。組織の中で、「内部監査」という言葉を聞いたときに、念頭に何が浮かぶでしょうか? 付加価値を提供してくれる革新的なアドバイザーチームを思い浮かべるでしょうか? それとも、別の何かを思い浮かべるでしょうか? そうしたイメージを変えるには、ブランドを変える必要があります。


ステークホルダーステークホルダーは何を必要としているか:

内部監査が何のために存在する部門なのかをステークホルダーに知ってもらう必要があります。アシュアランス(保証)、アドバイザリー(助言)、リスク予測などのサービスに対する自分たちの最も重要なニーズを内部監査部門が満たしてくれることを、ステークホルダーに知ってもらう必要があるのです。そのような認識を生み出すには、内部監査部門が一貫してそのようなサービスを適切に提供しなければならず、さらに、ブランディング目的の適切なツールを使用しな
ければなりません。


どのように取り掛かる(または取り組みを加速する)べきか:

組織内での内部監査ブランドは、さまざまな経験や逸話、そして部門の役割に関するイメージや、部門がその役割をどのように遂行しているかという実績に基づいて、長い時間をかけて作り出されてきたものです。おそらく、そのようなブランドは多かれ少なかれ自然発生してきたものであり、通常は、特定の人物が計画的に作り上げたものではありません。一方、効果的なブランディングは計画的な評価構築の活動です。

以下に、どのようにこの活動に取り掛かるべきかについての提言を示します。

1.内部監査部門が何をアピールしたいかを決断する
2.価値提案を作成する
3.メッセージを伝達する基本的な方法を確立する
4.ブランドプロミスを守る


実効性と影響力に対する改善効果:

内部監査部門は、リスクガバナンスの領域における使命と役割を担っており、客観的で信頼され、スキルの高いリソースとして組織に多くのものを提供する必要があります。そうして提供するものをどのように打ち出すかに焦点を合わせるのがブランディングです。適切にブランディングを行い、その方針に従って行動すれば、内部監査部門とその業務内容に対するステークホルダーの印象は向上するでしょう。
 

≫その他の方法についてはインサイトが示す未来をご覧ください。 

2. アドバイザリー(助言)の活動をアシュアランス(保証)業務と結び付ける

アドバイザリー(助言)業務を拡充するためは、経営幹部の目標とその目標達成のための戦略から始めることが可能です。ただし、それは手に余ったり、実現性が低かったり思えるかもしれません。特に、アドバイザリー(助言)業務に就いて日が浅い場合や、アシュアランス(保証)活動から抜け出せない場合は、なおさらです。それでも、常に経営陣の目標と戦略を理解しようと努めるべきであることに変わりはありませんが、アドバイザリー(助言)業務には別の入口も存在します。


ステークホルダーステークホルダーは何を必要としているか:

監査委員会を含めて、ステークホルダーは、内部監査部門がアシュアランス(保証)業務を提供しながら、プロセスや統制手段の改善とリスク予測も支援してくれることを期待しています。すなわち、内部監査部門はアシュアランス(保証)業務をアドバイザリー(助言)活動へのステップとして利用できるということです。


どのように取り掛かる(または取り組みを加速する)べきか:

単に監査所見で指摘された問題をステークホルダーに報告して、実質的にその是正を指示するだけでは十分ではありません。さらに踏み込んで、助言、改善の方向性を提供し、支援してください。もちろん、内部監査は独立性を維持しなければならず、問題となっているプロセス、リスク、そして意思決定の当事者が誰であるかに注意しなければなりません。それでも、助言を与え、リスクに言及し、意思決定の良い点と悪い点を指摘することは、内部監査部門の職務権限の範囲内にあります。

一般に、以下のステップに従うことが役に立ちます。

1.発見事項の真因分析をする
2.外部のデータやベンチマークを取り入れる
3.社外ネットワークを作る
4.今後の進路に関するアドバイザリー(助言)を提供する


実効性と影響力に対する改善効果:

アドバイザリー(助言)業務を拡大するためには、まず成功を生み出す自信がある分野で速やかに成果を上げることから始めるとよいでしょう。ここで目指すことは新しい形の業務を実現することであり、アドバイザリー(助言)業務を支えるリソースを確保するビジネスケースを作成する必要があります。効率的に進めながら課題を適切に処理していけば、アドバイザリー(助言)業務がステークホルダーにとっての内部監査部門の価値を増大させる最も確実な方法であることが分かるでしょう。
 

≫その他の方法についてはインサイトが示す未来をご覧ください。 

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