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日本企業にとってのインドのリスク・ホライズン

インド市場の膨大な可能性を管理するには

インドは一見、驚くほどの機会があるように見える一方で、外国企業にとって非常に難解なビジネス環境とリスクがあることを理解することが必要となる。しかし、インド市場ではこうしたリスクは、企業がそれをよく理解し、事前の計画立案や充分な努力をすることによって管理可能になる。本稿では、効果的な事業計画と意思決定を妨げるリスクについて掘り下げ、変化するインド市場に起こりうる本質的な問題に焦点を当てる。

インド市場に特有なリスク

世界経済フォーラム年次総会「ダボス会議2013」は世界経済の不透明性や欧州金融危機問題が議論の中心となったが、世界のトップ企業の関心はBRICs 以外の次の市場に期待をしているかのように見受けられた。一方で、インドの人口はいまだ増加傾向にあり、若い消費者と労働人口の増加という観点から、世界はインドの今後の見通しを従来どおり楽観的に捉えているとも言える。インドはあらゆる多国籍企業の事業ポートフォリオにとって重要な地位を築きつつある。

インドの構造改革の勢いに衰えはなく、全産業部門を満遍なく発展させていることから、今後もその政策効果が期待できる。「国内製造業政策」もインド全体の成長に貢献し、インドを新興市場の中で上位の位置に押し上げている。インドは一見、驚くほどの機会があるように見える一方で、外国企業にとって非常に難解なビジネス環境とリスクがあることを理解することが必要となる。しかし、インド市場ではこうしたリスクは、企業がそれをよく理解し、事前の計画立案や充分な努力をすることによって管理可能になる。

本稿では効果的な事業計画と意思決定を妨げるリスクについて掘り下げ、変化するインド市場に起こりうる本質的な問題に焦点を当てる。

なお、本文中の意見に係わる部分は私見であることを申し添える。

 

本資料は以下の構成でまとめている。

1.経済的リスク

2.環境リスク

3.地政学的リスク

4.統治リスク

5.テクノロジーのリスク

(1.34MB, PDF)
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