最新動向/市場予測

リスクインテリジェンス メールマガジン Vol.52

2019年11月

リスクの概観と金融規制の動向に係る概観について、留意すべき特徴点を炙り出すと同時に、有限責任監査法人トーマツ リスク管理戦略センターが考える意見も発信いたします。『リスクインテリジェンス メールマガジン(グローバル・リスク・ウォッチ)Vol.52』(2019年11月)

リスクの概観(トレンド&トピックス)

リスクオンは一時的とみる

有限責任監査法人トーマツ
リスク管理戦略センター
ディレクター
勝藤 史郎
 

ここ1か月の間に、グローバルなマクロストレスのリスクはやや緩和方向にシフトした。米中通商交渉はいわゆる「第1段階」の合意にむけて交渉が進んでいる模様である。「第1段階」の合意の時期と内容については情報が錯綜しており流動的といえる。しかし、いわゆる第4弾の制裁関税(12月発動予定)の発動は米国経済にも相応の下方リスクをもたらすことから、米国側も発動には慎重にならざるを得ないと考えられる。米中間の交渉が継続している限りは、現状以上の制裁関税の追加は少なくとも当面回避できるとみておきたい。

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マクロ経済の動向(トレンド&トピックス)

景気と抗議デモの関係:2020年もリスクは高止まり

有限責任監査法人トーマツ
リスク管理戦略センター
マネジャー
市川 雄介
 

ここ1か月、経済的な理由に端を発する抗議活動が世界各地で頻発している。地下鉄運賃の値上げをきっかけに始まったチリの抗議運動は、死者が発生するなど深刻な事態となり、政府はAPEC開催を断念するという異例の対応を迫られた。エクアドルでも、燃料補助金の廃止をきっかけにデモが暴徒化し、首都が一時移転される事態となった。中東に目を向ければ、長引く不況に不満が募っていたイラクで大規模な反政府デモが発生し、弾圧もあって死者が100人単位に上っているほか、イランでは、11月中旬のガソリン価格の引き上げに対する抗議デモが広がり、一部が暴徒化した。イランは本稿執筆時点で事態が進行中だが、他のケースでは政府が何らかの形で譲歩を迫られている。

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金融規制の動向(トレンド&トピックス)

EU流動性ストレステスト結果からみる流動性管理における高度化の方向性

有限責任監査法人トーマツ
リスク管理戦略センター
シニアマネジャー
対木 さおり

欧州では、2019年2月から6か月にわたり金融機関に対して預金流出などの事態を想定し、支払いや調達に対するストレス事象が発生した場合の対応を確認する流動性ストレステストが実施された。ECB(欧州中央銀行)は複数の金融機関において、固有に発生しうる信用不安などに伴う取引の縮小などの流動性危機における状況を分析。そこから、ショックの①期間、②深さを確認した上で、短期の支払いや資金調達が困難になるような流動性ショックが発生する感応度分析のシナリオを設計。2019年10月にECBから公表されたストレステスト結果の概要をみると、今後の流動性管理の高度化に向けたいくつかの課題が含まれ、示唆に富む内容となっている。

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講演情報

【外部講演】

◆西日本政経懇話会11月例会(2019年11月11日:久留米・萃香園ホテル)

西日本政経懇話会11月例会「久留米」にて、有限責任監査法人トーマツ リスク戦略センター シニアマネジャー 対木 さおりが「正念場を迎えるグローバル経済~2020年の世界経済を読み解く」をテーマに講演しました。

 

◆JTBコミュニケーションデザイン主催 「金融リスクマネジメントフォーラム 2018」(2018年10月31日:ロイヤルパークホテル) 


JTBコミュニケーションデザインが主催する「金融リスクマネジメントフォーラム 2018」にて有限責任監査法人トーマツ リスク戦略センター ディレクター 勝藤史郎が「金融機関事業戦略とリスクマネジメント」について講演します。

詳しくはこちらをご覧ください。

【寄稿・執筆】

◆金融財政事情研究会出版「週刊金融財政事情2019年10月28日号」

有限責任監査法人トーマツ リスク管理戦略センター ディレクター 勝藤史郎が、週刊金融財政事情2019年10月28日号の特集「LIBOR危機を回避せよ!」に、「貸出・債券業務の継続に向けた準備のポイント」と題した記事を有限責任監査法人トーマツ パートナー 佐竹正規、シニアマネジャー 尾方哲郎と共著にて寄稿しました。 

 

◆JTBコミュニケーションデザイン主催 「金融リスクマネジメントフォーラム 2018」(2018年10月31日:ロイヤルパークホテル) 


JTBコミュニケーションデザインが主催する「金融リスクマネジメントフォーラム 2018」にて有限責任監査法人トーマツ リスク戦略センター ディレクター 勝藤史郎が「金融機関事業戦略とリスクマネジメント」について講演します。

詳しくはこちらをご覧ください。

【その他】

有限責任監査法人トーマツは、個人の専門的能力の向上を支援することを目的に、日本金融監査協会に賛助企業として登録しており、リスク管理戦略センターからは講師として研修セミナーに登壇しています。

研修セミナーの詳細はこちら(外部サイト)よりご確認ください。

 

リスクインテリジェンス メールマガジン

グローバルな視点からみた、企業経営上の様々なリスクをチェックするリスクインテリジェンス メールマガジンでは、毎月、過去一ヶ月間に起きた事象を振り返りながら、事業リスクという視点から、多くの金融機関や事業法人が留意すべき特徴点を炙り出します。同時に、様々なリスク管理や金融規制上のトピックに関し、デロイト トーマツ グループの一員である有限責任監査法人トーマツ リスク管理戦略センターが考える意見も発信していきます。

 

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