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最新動向/市場予測
欧米リセッションは不可避に/深まる世界の分断:国際情勢変化の可視化 他
リスクインテリジェンス メールマガジン Vol.88(2022年11月)
リスクの概観と金融規制の動向に係る概観について、留意すべき特徴点を炙り出すと同時に、有限責任監査法人トーマツ リスク管理戦略センターが考える意見も発信いたします。
目次
- 欧米リセッションは不可避に
- 深まる世界の分断:国際情勢変化の可視化
- ステーブルコインを含む暗号資産関連の活動・市場に関する規制・監督・監視~FSBが市中協議文書を公表
- 講演情報
- リスクインテリジェンスメールマガジン
リスクの概観(トレンド&トピックス)
欧米リセッションは不可避に
有限責任監査法人トーマツ
リスク管理戦略センター
マネージングディレクター
勝藤 史郎
米国FRBの通算利上げ幅は従前の当方ベースラインを上回る見込みとなった。11月のFRB連邦公開市場委員会(FOMC)において3会合連続で0.75%の利上げが決定され、かつペースを落としながらも利上げ継続が示唆されたことをうけ、当方ではFRB金融政策に係るベースラインを上方改訂し、来年前半までにFF金利誘導目標が5%レベルまで引き上げられるとした。かくして、金利上昇の影響を受けやすい企業部門、住宅投資などを中心に、来年後半の景気失速は不可避になったと見る。
マクロ経済の動向(トレンド&トピックス)
深まる世界の分断:国際情勢変化の可視化
有限責任監査法人トーマツ
リスク管理戦略センター
マネジャー
市川 雄介
11月はG20会議をはじめ国際会議が集中し、数多くの首脳会議が実施された。最も注目された米中首脳会談では、対話を継続することなどで両国は合意し、緊張激化に一定の歯止めをかける意思が示された。もっとも、台湾問題をはじめとする重要な問題では互いに従来の主張が繰り返されており、米中対立が和らぐ転換点になったわけではない。また、G20首脳宣言ではロシアによるウクライナ侵攻を「ほとんどの国が強く非難した」と明記されるなど、一連の国際会議の中でロシアの外交的な孤立が印象付けられたことも特筆される。
金融規制の動向(トレンド&トピックス)
ステーブルコインを含む暗号資産関連の活動・市場に関する規制・監督・監視~FSBが市中協議文書を公表
有限責任監査法人トーマツ
リスク管理戦略センター
マネジャー
菅谷 幸一
2022年10月、FSBが、暗号資産関連の活動に関する国際的な規制等について、①「暗号資産関連の活動・市場に関する規制・監督・監視」、②「『グローバル・ステーブルコイン』の規制・監督・監視に関するFSBのハイレベルな勧告の見直し」、③「暗号資産関連の活動に関する国際的な規制:FSBが提案する枠組み」の3つの市中協議文書を公表した。これらの市中協議文書は、FSBが2022年2月に公表した報告書「暗号資産の金融安定に対するリスクの評価」および同年7月に公表した「暗号資産関連の活動に対する国際的な規制・監督に関するステートメント」を踏まえたものである。
講演情報
【セミナー・外部講演】
<開催報告>
GMAC金融リスクマネジメント&サイバーセキュリティーフォーラム 2022~不確実な時代の新しいリスク管理と求められるサイバー対策の高度化~(10月27日:九段会館テラスコンファレンス&バンケット)
GMAC金融リスクマネジメント&サイバーセキュリティーフォーラム 2022にて、有限責任監査法人トーマツ リスク戦略センター マネージングディレクター 勝藤史郎が、パネルディスカッション「金融機関が直面する新しいリスクの考察と対応~サイバー、ESG、データ~」にモデレーターとして登壇しました。
詳細はこちら(外部サイト)
ISDA Japan Derivatives Forum(11月15日:大手町サンケイプラザ)
ISDA Japan Derivatives Forumにて、有限責任監査法人トーマツ リスク戦略センター マネージングディレクター 勝藤史郎が、パネルディスカッション「自己資本のレベル・プレイング・フィールド」に登壇しました。
Pensions & Investments Global Pension Symposium(11月17日:ザ・リッツ・カールトン東京)
Pensions & Investments Global Pension Symposiumにて、有限責任監査法人トーマツ リスク戦略センター マネージングディレクター 勝藤史郎が、パネルディスカッション「地政学リスクに向き合う〜プロフェッショナルの視点と年金運用への示唆〜」に登壇しました。
詳細はこちら(外部サイト)
リスクインテリジェンス メールマガジン
グローバルな視点からみた、企業経営上の様々なリスクをチェックするリスクインテリジェンス メールマガジン(グローバル・リスク・ウォッチ)では、毎月、過去一ヶ月間に起きた事象を振り返りながら、事業リスクという視点から、多くの金融機関や事業法人が留意すべき特徴点を炙り出します。同時に、様々なリスク管理や金融規制上のトピックに関し、デロイト トーマツ グループの一員である有限責任監査法人トーマツ リスク管理戦略センターが考える意見も発信していきます。
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