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M&Aガバナンス ーM&Aにおいて価値を生み出すためにー

ACGA主催「Asian Business Dialogue on Corporate Governance 2017」参加レポート

ACGA主催 第17回アニュアルカンファレンスにおいて、トーマツのVincent Poizatが、M&Aの全般プロセスを通じたコーポレートガバナンスのあり方、すなわち“M&Aガバナンス“こそが、M&Aにおいて企業に課された最も重要な課題であると論じました。

Vincent Poizatの発言概要

  • 様々なM&A手法やツールの進歩にも関わらず、M&Aの成功率は、過去20年間、世界的にも低いままです。
  • いくつかの経験豊富な企業で見られるように、M&Aの成功の秘訣は、M&Aでのコーポレートガバナンスを確保するためのプロセス、特に取締役会が主体となり主導するリスクマネジメントやM&A取引についての審査、承認を中心とする一連のプロセス、すなわちM&Aガバナンスのあり方にあるといえます。しかし、多くの企業ではこれが十分ではありません。
  • M&Aガバナンスは、ガバナンスという言葉が示すように取締役会を主体とするM&Aに対するリスクマネジメントアプローチをベースにしています。そこでは、ターゲットリスクだけではなく、戦略リスクや実行リスクも対象とすべきです。
  • 自社及び自社のM&A取引を取りまく状況、例えば経営戦略を実現するためのM&A戦略、M&Aターゲット、潜在的競合の存在、法規制、M&A後の統合方針やその実行などを俯瞰して検討することにより、M&Aプロセスを改善することは可能です。それにより、取締役会や適切な委員会がM&A取引を評価するテンプレートや、全てのM&A取引に適用可能な実践的な承認プロセスを作成することが可能です。
  • このようなアプローチは体系的で効率的な個々のM&A取引の評価や承認プロセスの構築に繋がります。また、取締役会や委員会メンバーのM&A承認に関する知見を向上させる基盤となります。
  • 投資家は、企業により体系的かつ効率的にM&A取引を監督することを要求してくるでしょう。企業は投資家の声を真摯に受けとめ、その示唆も活かしながら、自らの永続性を高めるために、自らのM&Aガバナンスのあり方について検討を始めなければならないと考えます。
     

詳しくは「Asian Business Dialogue on Corporate Governance 2017」参加レポートをご覧ください。

開催概要

ACGA 17th Annual Conference
Asian Business Dialogue on Corporate Governance 2017

開催日:2017年11月14日(火)、15日(水)
会 場:Trident Hotel Bandra Kurla(インド、ムンバイ)
テーマ:Nurturing Corporate Governance Ecosystems in Asia
主 催:Asian Corporate Governance Association (ACGA)

カンファレンス詳細はこちら(外部サイト) 

 

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有限責任監査法人トーマツでは企業がM&A取引を効率的な審査や承認プロセスを通じてより実効的に監督できるよう支援しております。M&Aのベストプラクティスに基づいたリスクマネジメントアプローチと戦略ツールを使用し、企業がオリジネーションからPMIまで一貫性のあるプロセスを構築し、M&Aにおけるより効率的で客観的な判断ができるよう支援致します。


有限責任監査法人トーマツ リスクアドバイザリー
Vincent Poizat / 北爪 雅彦 / 小松 健一
E-mail grcjapan@tohmatsu.co.jp

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