調査レポート

CEOの後継者計画でのミッシングリンク

Directors’ Alert 2018: 成功に結びつけよ – 第一章

組織の評価を守り、向上させることは取締役会の重要な責務のひとつです。デロイトのグローバルビジネスリーダーとグローバル規模の一流企業の取締役へのインタビューを交え、取締役会が組織の評価を守り、向上させるための戦略について考察します。

< Directors’ Alert 2018の紹介記事 >

第一章 - CEOの後継者計画でのミッシングリンク
第二章 - デジタルイノベーションを監督する
第三章 - 戦略とリスクアペタイトの結びつきを強める

第一章「CEOの後継者計画でのミッシングリンク:企業文化」概要

CEOの承継に関する取締役会の役割は、企業文化に影響を及ぼすという観点から最も重要かもしれません。そして企業文化は、自社の評価を形成する主要な要素です。

近年、企業文化の破たんや機能不全と言えるような有名企業の不祥事が相次いでおり、その結果、突然、CEOが交代した事例もみられます。また、CEO の交代により、企業文化が大きく変わった事例もありました。どちらも、取締役会が単にCEO の後継者計画や企業文化を監督するだけではなく、双方を密接に結び付けて監督することが必要であることを意味しています。

CEO候補者が満たすべき条件 

取締役会は、業績を向上させるために必要な企業文化の決定や、企業文化の変革することを決定したら、次はCEO に必要な要件を定義し、候補者がそれに合致しているか、以下の条件を踏まえ取り組みましょう。 

■ 望ましい企業文化、行動に適合すること

CEOは日々のコミュニケーションと行動を通じて、企業文化に大きな影響を与えます。取締役会はCEO候補者の検討にあたっては、企業文化への影響の観点から必要なリーダーシップ能力を理解する必要があります。 

■ 自身が企業文化と適合していることを知り、前向きな変革を推進すること

CEOは自身の考えや行動が企業文化と適合していると認識している場合、効率的にリーダーシップを発揮することができます。自らの判断軸で現状を肯定するケースと変化を求めるべきケースを使い分け、企業文化を形成する日々の決定や行動に対応できるからです。

■ 共通の目的を創造するために、人々の心を掴むことができること

望ましい企業文化を維持するために、リーダーは従業員の心に寄り添い、共通の目的を創造し、意欲を引き出す必要があります。共通の目的を創造し、意欲を引き出すことはどの世代に対しても重要ですが、特にミレニアル世代には重要です。

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Directors’ Alert 2018について

「Directors’ Alert 2018: 成功に結びつけよ」では、取締役会の責務として最も重要でありながら、同時に実現が難しい「自社の評価を守り、高める」ための実行可能な効果的施策を紹介します。第一章では“CEOの承継と企業文化”、第二章では“デジタルイノベーションについての取締役会による監督”、第三章では“戦略とリスクアペタイトの監督”を紹介します。過去のDirectors’ Alert同様、今回も各トピックについて、デロイトのグローバルビジネスリーダーや一流企業の取締役にインタビューを実施し、今日、取締役会が直面している課題や機会について論じています。

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